6月18日(現地時間)、米ナスダック市場におけるNVIDIAの株価が3.6%上昇、時価総額が3.34兆ドル(およそ527兆円)となり、マイクロソフトの3.32兆ドル(およそ524兆円)を上回りついに世界一の時価総額を持つ企業となった。NVIDIAの株価は2022年末から9倍以上上昇している。
全売上高の86%がデータセンター事業
NVIDIAの成長は、高性能AIに欠かせないNVIDIA H100およびH200アクセラレーターの需要急増が支えている。
OpenAI、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタなどの企業がAIモデルの構築と運用に必要な資材を大量に購入していることから、最新四半期のデータセンター事業の売上高が前年同期比427%増の226億ドルと、全売上高の86%を占めるまでに成長している。
さらに今年後半には次世代Blackwellアーキテクチャーを搭載するB100およびB200を投入する予定。高額だが需要は高く収益をさらに押し上げる可能性が高い。
米Forbes誌が推定したNVIDIA共同創業者兼CEOのジェン・スン・ ファン氏の総資産は1184億ドル(およそ18兆6900億円)に上るが、現在世界長者ランキング9位のビル・ゲイツ氏、5位のマーク・ザッカーバーグ氏、そして総資産2141億ドル(およそ33兆8000億円)で世界一のイーロン・マスク氏には届いていない。