Lepton Hydro WSZ790 Cubeをレビュー
容積26.1Lの小型WSなのに14900KF&RTX 4090構成でも大丈夫? 性能・温度・動作音を検証
2024年06月19日 10時00分更新
デュアル水冷はアイドル時の静音性も優秀
最後に、Lepton Hydro WSZ790 Cubeの動作音についても触れておこう。PCから距離約50cmの位置に騒音計を設置し、騒音値を簡易的に計測してみた。なお、検証時の室内環境騒音は35~36dB前後だった。
まず、アイドル時の騒音値はおおよそ39dB前後。机に設置した場合、動作音は聞こえるが、少し離れればほぼ気にならないレベルだ。本機はPCケースの天面および左右パネルに通気口があるため、もう少し音が気になるのかと思ったが、それほどでもなかった。このあたりはデュアル水冷化の恩恵が大きそうだ。
各テスト中にも騒音値を計測したところ、最も高くなった際の値は約44.2dBだった。一般的に人が「静かである」と感じられるレベルの騒音値は45dB前後までとされていることから、十分に許容範囲の静かさと言ってよさそうだ。
まとめ:冷却力は十分で動作音もうるさくない
小型ワークステーションの新定番!!
Lepton Hydro WSZ790 Cubeは全高300mmを下回るコンパクトな筐体の中に、現行ハイエンドのCPUとGPUをデュアル水冷システムで組み込める、野心的なワークステーションだ。
内部の密度感はかなりのものなので、冷却能力を心配する向きはあるだろう。しかしながら、少なくとも今回のテストにおいては、一般的なワークステーションと比べて不安になるほどの発熱は感じられなかった。
今回の試用機材のようにCPUとGPUを最上位にアップグレードしても、問題なく使えるだろう。「高性能なワークステーションが欲しいけどサイズが問題なんだよな……」と、導入をあきらめていたユーザーにはうってつけの1台かもしれない。
