Zenkenおよび子会社の全研ケアは6月17日、介護施設における認知機能の改善とサービスの向上を目指し、AIキャラクターを活用した実証実験に参加すると発表した。実験では野々村真氏をモデルにしたAIキャラクターとの対話を通じ、高齢者の認知機能を支援する。
実証実験は6月13日に始まり、スターダストプロモーション、Spiral.AIなど複数の企業が協力。介護施設での個別対話や集団レクリエーション活動にAIを活用し、介護施設の利用者に新たなコミュニケーションの形を提供する。
具体的には入居者向けに1対1の対話を提供したり、集団でのレクリエーション活動での活用を想定。実験を通じて得られたデータは、2025年の商用化に向けてのさらなる研究と改善の基盤となる予定だ。
野々村真氏は「僕のAIがどんなキャラクターになるのか未だ想像できませんが、新しい挑戦にワクワクしています。テレビで僕を応援してくださっているおじいちゃんおばあちゃんに、今度はAIになってお会いできるのが楽しみです。息子のように沢山話しかけてくださいね」とコメント。
「先日撮影をさせて頂きましたが、AIということで撮影も最先端かと思いきや、何百問、何千問という質問に一問一問答え、活字を読み上げるアナログ作業でした。撮影や録音は何時間もかかり、人間の野々村真が壊れかけました(笑)」と苦労を明かしつつ、プロジェクトがスタッフの助けになれば幸いとした。