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アップルが考える究極のUIはハンズフリー?

あの動画でも示唆されていた、今後AirPodsに追加される「Siriにうなずく」新機能

2024年06月16日 09時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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特許から、頭を下げることでボリュームダウンするイメージ

 WWDC24において、ジェスチャーによる応答機能がAirPods Proに追加されることが明らかになった。AirPods Proを使っている際、「はい」なら首を縦に「いいえ」なら首を横に振るだけでSiriに対して答えられるものだ。

2021年9月の特許に布石があった

 頭を振るジェスチャーで応答できる機能というのは興味深いが、実は以前アップルが取得した特許の中に似たようなものが存在していた。それは特許番号US 2023/0074080の「VOICE CONTROL OF EAR DEVICES」だ。2021年9月9日に取得されている。

 ただし、この特許においては、今回の機能とは異なり、イヤホンの音量制御を目的としている。現在のAirPods Proでは、スティック部を上にスワイプすることで音量を上げ下げできるが、これと同じことを頭を動かす動作で実現できる。

同じく、手を使って音量を上下させる動作

特許から、頭を振る動作で音量を上下させる

 そのために、AirPodsのモーションセンサーで基準位置を計算。その後の移動で回転角を計算して、頭の動きを検出する。この特許においてはこの変化は音量変化のためのコマンドとなるが、Siriに対する応答にも応用できるわけだ。量ではなく、単純なイエスかノーの判別であれば、計算はさらにたやすいだろう。

 このように目的は異なるが、共通するメリットもある。それはハンズフリー操作が実現できることだ。

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