小さいヘッドでもパワフルに使える!
ひと目見てわかるのが、とにかくヘッドが小さいこと。重量も、18V5.0Ahのバッテリー装着時で約1.5㎏と比較的軽めですから、長時間の作業でも扱いやすくなっています。
使用できるビットはよくある6.35mmのもの。片頭ビットでは13mm、両頭ビットでは16mmの差し込み部があればOKです。ただし、ビットが短すぎるとビットホルダーに埋もれてしまうので、全長が30mm以上のビットを使うようにしましょう。
ビットの装着方法は、カチャッというまで押し込むだけと超簡単。これで引っ張っても抜けなくなるため、素早く装着できます。
取り外しは、ビットホルダー外周のスリーブを引っ張りながら、ビットを引き抜きます。この時注意したいのは、スリーブを引っ張るとビットが完全フリーになること。つまり、下に向けつつスリーブを引くと、ビットがスルッと落ちてしまいます。そのまま床に落としてしまわないよう、気を付けましょう。
これを逆手に取り、スリーブを引いてビットを手のひらへ落とす、なんてことも可能です。手早く交換して使いたいなら、短めのビットを選ぶと便利です。
ビットがらみでいいなと思ったのは、底面、バッテリー装着部のすぐ横に2つのビット収納スペースが用意されていること。よく使うビットの予備をここに装着しておけば、不意のトラブル……例えばビットの破損や落下時でも、替えを取りに行くことなく、作業が続行できます。
ただし、バッテリーを外さなければビットを取り出せないため、普段から使うのには向いていません。あくまで予備用として、です。
細かい打撃設定で確実性と安全性が増す
打撃の強さは3段階と、テクスネジ(ドリルネジ)用の合わせ4つの設定が用意されています。
テクスネジは主に鋼材のネジ止めで使われるもので、先端がドリル、中間がタップ、後ろがネジになっているのが特徴。1本で穴開け、ネジ切り加工、締め付けまでできるという、便利なネジです。
ただし、首までネジが入った後も同じ回転数や強さで締めてしまうと、ネジが破損してしまう可能性が高くなります。これを防ぐのが、テクスネジ用の設定。ネジ締めの負荷をリアルタイムに監視し、ネジが締まりきった後は回転数や強さを緩める制御を行うことで、ネジの破損を防いでくれるモードです。
ちなみに、特性は異なりますが、負荷に応じた制御を行うというのは他のモードでも使われています。これにより、ネジ穴からドライバーの先が外れてしまうカムアウトを低減しているとのこと。失敗が減らせるのは、ありがたいですね。
回転数はスイッチの引き方で変化し、無段階。低回転でもトルクが高いため、ゆっくり締めていく場合でも、根元までしっかり締められます。また、スイッチを離すとすぐに回転が止まるのもいいところ。惰性で回り続けないため、締め過ぎなども防げます。
先端のLEDライトは基本的にスイッチに連動して点灯しますが、「ライト」ボタンを押すことで、5分間点灯、消灯へと変更可能。LEDライトがジャマなときや、回転していないときも照らしておきたい、といった場合に便利です。
この連載の記事
-
第63回
自作PC
思い通りに電圧が出力できる! 小さくてジャマにならない直流安定化電源は、電子工作の強い味方です -
第62回
自作PC
手のひらにメモしちゃう人に届け! 身体にフィットするメモ帳がすごく便利でした -
第61回
自作PC
材料の"硬さ"を手軽に調べられるツールがあるって知ってた? -
第60回
自作PC
え、金属ヤスリってどう選ぶの? ツボサンの「組ヤスリ」を試してみました -
第59回
自作PC
ドライバーや缶のフタ開けもできる、めちゃ強いカッター「ドラフィン L560」に驚いた! -
第58回
自作PC
大事な工具のメンテに! サビ取り・潤滑油「HOZAN Z-215」が便利でした -
第57回
自作PC
こて先がめちゃ細いペン型ハンダごて、本当に開始2秒で使えました -
第56回
自作PC
手のひらサイズの、TONEソケットレンチビットセットに心をつかまれました -
第55回
自作PC
穴の奥まで届く! 細いのに濃く書ける工作用シャープペンシルが便利です -
第54回
自作PC
指先から光を! LEDグローブなら暗い中でも細かい作業ができます -
第53回
自作PC
簡単に固定ナットのネジ穴作りができる「ちょっとナッターII」が便利でした - この連載の一覧へ