最新世代QD-OLED採用の4K解像度で240Hz駆動、0.03msの応答速度を実現
一度画面を見たら液晶では満足できなくなる…究極のゲーミングディスプレー「MPG 321URX QD-OLED」のヤバさをレビュー
正直、この画面を見てしまったら、液晶ディスプレーでは満足できなくなる……。3月21日に発売されたエムエスアイコンピュータージャパン(MSI)のゲーミングディスプレー「MPG 321URX QD-OLED」は、31.5インチの4K(3840×2160ドット)解像度で、量子ドットと有機ELを組み合わせた最新世代のQD-OLEDパネルを搭載。広色域でもあるので、クリエイティブな作業にももってこいのディスプレーだ。
そんな究極とも呼べるゲーミングディスプレーをお借りできたので、その実力をじっくり見ていこう。
最新世代QD-OLEDパネル搭載
まず目に飛び込んでくるのは、インパクトのあるデザイン。液晶パネルと違ってバックライトが不要のため、薄くできることを強調。最薄部は実測4.4mmを実現している。この薄さを実現すべく、高い熱伝導性のグラフェンフィルムと専用設計されたヒートシンクを搭載しており、冷却ファンを搭載せずとも効率のよい放熱を行なっている。
搭載されるQD-OLEDパネルは、量子ドット技術と有機ELを組み合わせたもので、量子ドット層を追加することで、有機ELの青色光を純度の高い三原色に変換。これにより、三原色を作るためのフィルターが不要になり輝度が向上。色域も広くなり従来のOLEDパネルより明るく、鮮やかな映像を実現している。
31.5インチ4K解像度で240Hz駆動、0.03ms(GTG)の応答速度を実現。この応答速度は液晶パネルでは不可能だ。この高速なリフレッシュレートと応答速度により残像感はゼロ。FPSゲームなどの速い動きのあるゲームタイトルで、認識率がアップすることは間違いない。
それに加えて、色域はsRGBカバー率が100%、AdobeRGBカバー率が97%、DCI-P3カバー率が99%と非常に広く、最大表示色は約10億7300万色、輝度は250nit(ピーク時1000nit)、コントラスト比は150万:1と申し分ない。OLEDパネル向けの認証規格「DisplayHDR True Black 400」とVESAが定める映像の鮮やかさ「ClearMR(クリアモーションレート)」で最高ランクの13000を取得(2024年6月時点)。クリエイター向けモデルと同様に、工場出荷時に色精度をDELTA E≤2に抑えてキャリブレーションを行なっており、クリエイターも安心して利用できる製品と言える。
ゲーミング機能としては、チラつきを防止する「アンチフリッカー」機能、暗部の視認性を高める「ナイトビジョン」機能、対応グラフィックスボードと組み合わせてカクつきやティアリングを抑える「Adaptive-Sync」機能を用意。色味の変化がほぼなく目の疲れを低減する「ハードウェアブルーライトカット」機能や映像に合わせてメリハリのある見やすい映像にする「AI Vision」機能なども備えている。
インターフェースは、HDMI 2.1 ×2(HDCP:2.3)、DisplayPort 1.4a ×1(HDCP:2.3)、USB Type-C(DP Alt mode、USB PD)×1、USB 2.0 Type-A(USBハブ)×2、USB 2.0 Type-B(PC接続用)×1、ヘッドホン出力 ×1。電源は内蔵しているので、コンセント周りはスッキリできる。
USBハブとUSB Type-CにそれぞれPCを接続すれば、KVMスイッチ機能により、ディスプレーのUSBに接続した機器を2台のパソコンで共用できる。また、USB Type-Cは90W出力に対応しており、給電しながら映像入力ができるため、ノートPCとケーブル1本で済み、別途ノートPC用のACアダプターが不要になる。
背面にはLEDイルミネーションを備え、USBハブに接続した上で「Gaming Intelligence」アプリを利用すると、色や点灯パターンなどを変更可能だ。
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