「仕事」として生成AIを利用するならファクトチェックは必須
グーグルの解説記事ではNotebookLMを「ユーザーが用意したすべての情報にアクセスできるAIコラボレーターで、ユーザーの肩の上でプロジェクトの進行を支援する相棒」と紹介している。
最初はいまひとつそのコンセプトがわからなかったが、2日間ほど触ってみて今は「難しいこと考えず雑にPDFやサイトURLを食わせていくだけで自分専用のAIボットを作れるサービス」という結論になった。
複数の情報を読ませたうえで質問することは、コンテキスト長の比較的長い「Claude」などでも可能だが、「読ませた知識だけで回答」させることは不可能なので、どうしてもハルシネーションを疑う必要がある。
「仕事」として生成AIを利用する際に必須となるファクトチェックが簡単にできるだけでも、大きな進歩と言える。
実際、自分の興味のあるテーマごとにノートブックを作成し、重要なテキストやページなどをそこにどんどん追加していくだけでAI駆動のプライベートDBができあがるのはめちゃくちゃ便利。これは手放せなくなりそうだ。
田口和裕(たぐちかずひろ)
1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
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