Googleマップの「タイムライン」機能について、新バージョンへ移行した一部ユーザーから、過去のタイムラインが消失するなどの不具合が報告され、同社のユーザー向けコミュニティー(掲示板)やSNS(X)で話題となっている。
過去のデータが完全消失したケースも
タイムラインはユーザーの行動履歴を自動で記録するGoogleマップの機能の1つ。グーグルでは2024年12月2日から本機能を新バージョンへと切り替える予定で、6月20日現在、ユーザーに対して移行を促すメールを段階的に送信している。
報告された不具合はいずれも、新バージョンへの移行作業後に発生。主な症状は次の2つだ。
●過去のタイムラインデータの消失
新バージョンへ移行した際、これまで記録してきたタイムラインのデータが消失してしまったというもの。具体的には以下のようなケースが報告されている。
・移行作業時にスマホへのタイムラインデータのダウンロードが実行されず、そのまま過去のデータが閲覧できなくなった
・移行作業をする前に記録したデータが削除され、移行作業後に記録した分しか表示されない
・移行作業の実施から数日後、突然、過去のタイムラインデータが削除されてしまった(自動削除の設定はオフになっている)
●一部データの欠損や異常な値の表示
こちらは移行作業自体は完了したが、一部のデータが欠損しているというもの。例えば、訪れた施設の名前が消える、移動手段の種類(飛行機や徒歩など)が単なる「移動」という項目に置き換わってしまうといったものだ。
なかには旅行中の移動手段を細かく記録したデータが全て消えてしまったというユーザーもいた。ほかにも、電車での移動距離が数十mになっているなど、移動手段の種類は正常だが、距離のデータが異常な値となっているケースもある。
グーグルからの公式発表はなく原因も特定できず
6月20日現在、本件についてグーグルから公式のアナウンスはない。不具合の明確な原因は特定できておらず、移行作業との関連についても「疑いがある」としか言えない段階だ。編集部では一連の不具合についてグーグルに確認中。