やっぱりWindowsに方向転換があった?
昨年導入されたCopilotやその前身にあたるBing Chatが好評だったことを受けて、Microsoftは方向転換をしたのだと考えられる。おそらく最初の計画は、もっと時間をかけてAI機能を段階的に導入する計画だったのではないだろうか。
その手がかりになるのがプレビュー版Windowsで、Devチャンネルがいきなり24H2のプレビューになったことだ。本来なら、Devチャンネルは、次のWindowsやその次を見据えたプレビューをして、バージョンアップが近づいた段階で、ベータチャンネルへ移行させていた。Windows 11の23H2までは、このやり方で進んでいた。
ビルド番号も22621(Windows 11 Ver.22H2)、22631(Windows 11 Ver.23H2)となっていたのに、24H2では「26120」と大きく番号が飛んだ。途中、23000シリーズと呼ばれるプレビューがあったが、この番号は今年1月で終わっている。Windowsのメジャーバージョンアップに合わせて、ビルド番号を飛ばしていたのに、さらに先の番号を使ったのは、おそらく大きな計画変更があり、新規にビルド番号を割り当てる必要があったからだろう。
高速なローカル推論が可能ということになれば、Windowsの在り方にも影響が出る。今後は、ローカル推論が可能なPCとそうでないPCには差が出てきそうだ。とはいえ、現行のWindows 11の普及は今ひとつ。Windows 10のままで十分という人は少なくない。
ここでWindowsの名前をWindows 12と変えるのは得策ではなく、AI/Copilotを使ってユーザーを引きつけたいというのがMicrosoftのマーケッティング施策なのかもしれない。もっとも、名前でしかないので、どうでもいいといえばどうでもいいのだが。

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