「解説」が本当にためになったインテルPCマイスターの補講
オンライン補講では、筆記試験や実技試験の解説が行われました。つまり、「答え合わせ」ですね。これがすごくありがたかったです。僕の場合、実技はどこで失点したか明確でしたが、筆記試験はわりと自信があったので、実はモヤモヤしていたんですよね。
例えば、問1を例に挙げると、PCの知識はほとんどない子持ちのお父さんがお客さんで、父も娘も動画編集をしたいという設定でした。そのお客さんに対し、Core i7-12700KとCore i5-12600Kの違いを説明しなさいという設問でした。
それに対し、模範解答は以下になります。
ポイントは、コアやスレッドを「作業員」に置き換えるなどの「例え話」で説明することで、PC知識のないお客さんにわかりやすく説明できているか。そして、2つのCPUの性質(性能と価格)をしっかりと伝えられているかです。
PCに詳しくなると、ついつい最初のポイントを省いて、コスパの話に寄りがちになることも。「i7は性能が高い、i5はi7より性能が低いけど安い」と。ここをなるべく丁寧に。お客さんに寄り添いましょうということです。
もう1問いきましょう。問3がこちら。
今回のお客さんの想定は、ビデオカード増設の経験はあるものの、詳しいPC知識は何もない30代男性。僕はなんとなく、編集部のPC自作は未経験だけど、BTOパソコンのレビューはしている若手をイメージしました。
問3のポイントは、「値段による差、選ぶ際の注意点として規格について触れる」とあります。また、お客さんのリテラシーがどの程度か正確に見極め、簡潔に述べる能力も問われております。
ここ、実はすごく難しいところなんですよね。想定するお客さん次第で、どこまで述べたほうがいいのか、がらっと変わってしまうからです。
一度PCを自作したことがある方なら、チップセットの種類についても踏み込んでいい設問だと思います。しかし、今回想定したお客さんにそこまで語ると、情報量が多すぎて混乱を生む可能性があります。
ゆえに、シンプルにこのぐらいの説明に留め、そこから先はお客さんがさらに質問なさったら対応する、ぐらいの気持ちでいたほうがいいのかもしれません。
ちなみに、僕は最初の試験でチップセットの種類や、深読みしすぎて「2023年10月現在のトレンド」なんかを長々と書いたような記憶があります。つまり、PC初心者に「良かれと思って」ガーっと情報を並べ立てるという、いつもの悪いクセが出たわけです。そりゃ落ちますわな……。