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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第49回

旅人用Vlogカムとしての使い勝手はどうか?

旅先での動画撮影に、画質も含めてかなり満足できる「Insta360 Ace Pro」

2024年05月29日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

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使い勝手向上のために追加購入したアクセサリーは4種類

 自分はジンバルカメラ「DJI Pocket 2」の代替として使えるかどうか試すため、使い勝手がそれに近くなるよう、別途、いくつかのアクセサリー類を購入しています。

1. Ulanzi MT-24(ミニ三脚) :5400円
2. Insta360 Ace Pro用 ミニカメラバッグ:1700円
3. 磁気式マウント アダプター:3600円
4. Insta360 マイクアダプター:3500円

今回アクセサリーとして購入した4点。さらに、編集部でガラスフィルム2枚+2枚+2枚セット(990円)を貼り付けています

 アクションカムは手のひらサイズでコンパクトなのですが、単体での手持ち撮影はしにくいため、街歩きなどの撮影にはミニ三脚が必須です。今回はアルミ製のしっかりした三脚を購入しました。ただ、Insta360 Ace Pro自体は約180gとそこまで重くないので、プラスチック製のもう少し軽くて小さい三脚でも良かったかなと思います。

グリップとして使うほか、もちろん固定して撮影するシーンも多いので、アングルが調整できる雲台のついたミニ三脚は必須

 ミニカメラバッグは、本体に傷をつけずに使いたいといった保護の面もありますが、どちらかというと、カラビナ部分にネックホルダーを付けて、首からぶら下げて使うために購入しました。ケースをInsta360 Ace Proから外しても、カラビナを三脚に取り付けた状態にできるので、連続して使いたいときにも、このスタイルが便利でした。

すぐに使わないときは、カバーをして首からぶら下げておけます。移動時に両手が空くので快適です

連続して使うときも同様。カバーから外して、やはり首からぶら下げておけます

 磁気式マウント アダプターは、ミニ三脚にセットするために購入。Insta360 Ace Pro本体には、カメラ用の三脚穴がないため、こういったアダプターが必要です。公式アクセサリーもありますが、ちょっと安めのサードパーティー製をチョイスしています。

 ちなみにInsta360 Ace Proのアダプターは、ロックボタンを押せばすぐに取り外しできるシステム。本体にもアクションカム用のアタッチメントが付いたアダプターが付属しているので、今後はバックパックのベルトに固定したりと、アダプターを活用していきたい感じです。

磁力で位置調整ができ、爪でカチッとはまるので脱着しやすい

 Insta360 マイクアダプターは、外部マイクを接続するためのものです。特に屋外での撮影が多くなるジンバルカメラやアクションカムですが、全体的に音声は苦手分野。風切り音や街中の関係ないノイズを拾いがちです。DJI Pocket 2やOsmo Pocket 3では、セットの「クリエーターコンボ」を購入すると、ワイヤレスマイクが付属しているため、これまでDJI Pocket 2のワイヤレスマイクを重宝してきました。

Vlogerにとって結構大事な音声収録機能は?

 Insta360 Ace Proにはワイヤレスマイクキットの用意はないものの、その辺はしっかり考慮していて、オーディオ設定には標準の「ステレオ」以外に「風切り音低減」と「方向性強調」の2つのモードを用意しています。とはいえ「風切り音低減」にすると、若干不自然な声質に変わりがちですし、強風下ではあまり効果はありませんけどね。

「風切り音低減」もありますが、音質的には極力使いたくないモード

 また「方向性強調」はレンズの方向の音声が強調されるモードです。自撮りよりもカメラの背面から被写体を説明しながら歩く筆者のような撮影スタイルには、こちらもイマイチです。そこで外部マイクを装着して、よりクオリティーの高い音質で撮影するためにマイクアダプターを購入しました。

本体側面のカバーを外して、マイクアダプター装着

 ちなみに本連載の記事(「中国乗り継ぎの飛行機で帰国が危ぶまれる事態に!? GWに体験したOTA経由の格安航空券トラブルとは」)で紹介した動画は、すべてInsta360 Ace Proで撮影しています。

 動画では、48分18秒あたりから、握りこぶしに向かって喋っている映像になっていますが、これは、マイクアダプターを付けたInsta360 Ace Proにワイヤレスマイク(Ulanzi U-Mic)のレシーバーをケーブルで接続して、手のひらにワイヤレスマイクを握って話している状態です。

ワイヤレスマイクを握って話しているシーン

ワイヤレスマイクを接続した状態。ディスプレー上部に入力レベルが表示されるので、ちゃんとマイクが音声を拾っているかわかるのはうれしい!

 これなら小声でも結構な音量で拾えますし、マイクを胸元あたりにセットしておけば、騒音のある街中でもしっかりと声を録音できそう。また小型の単一指向性マイクも持っているので、それも組み合わせれば声が聞き取りにくいという動画は減らせそうです。

 残念なポイントは、マイクアダプターを装着してしまうと、本体横に出っ張りが出てしまうためミニカメラバッグに収納できないこと。パーツとしてはかなり小さいのですが、必要なときに出先で交換するのが億劫になってしまい、ついつい「まぁいいか」と音質をあきらめてしまいがちに。ここはマイクアダプターを装着したまま収納できるカメラバッグを探したいところです。

マイクアダプターを装着すると、カバーが閉まらないのが今後の課題……

 というわけでジンバルカメラからアクションカムの「Insta360 Ace Pro」へと、旅のVlog撮影用機材を切り替えてみたわけですが、画質も含めてかなり満足のいく結果でした。しばらくは「Insta360 Ace Pro」をお供に、あちこち旅してみたいと思います!

空港でInsta360 Ace Proと

Insta360 Ace Proで旅の様子をガンガン撮っていこう!

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この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

海外旅行トラブル

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

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