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4分の楽曲が“ポン出し”可能 音楽生成AI「Suno」新バージョンに

2024年05月27日 12時05分更新

文● 田口和裕

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 Sunoは5月24日(日本時間)、同社が公開するAI作曲サービス「Suno」の最新バージョンとなる「v3.5」をProおよびPremierメンバーに向け先行公開。これまで最長2分だった生成曲の長さを4分に拡大した。

4分+延長2分で最長6分の曲を生成可能

 Sunoはもちろん「Udio」「Sonauto」などの競合サービスも出てきて活況を示す音楽生成AIサービスだが、最長でもSunoの2分と、1曲の長さが短いことは明確な弱点であった。

 今回のバージョンアップでは、初回に生成できる曲の長さだけではなく、1度生成した曲を「延長」する機能もこれまでの1分から2分に倍増されたため、一般的な長さの曲であれば「一発」で生成できるようになった。また、曲の構成とボーカルの流れも改善されたとアナウンスされている。

 さらに、有料ユーザーのみだが、作成した曲データを16bit 48kHzのWAV形式で保存できるようになったのは大きい。従来ダウンロードする際の保存形式はMP3のみだったため、音質的にプロユースには厳しいところがあったからだ。

 現在v3.5の機能を利用できるのは有料ユーザーのみだが、その他のユーザーにも来週早々に公開されるという。

次バージョンももうすぐ公開か?

 本年3月21日に発表された前回のメジャーアップデート「v3」からわずか2ヵ月というペースでのバージョンアップだが、すでにバージョン4の開発も進められている。

 上記は5月25日にXに投稿された動画だが、ジョウロをベランダの手すりに叩きつける音をスマホのマイクで録音し、「in the style of heavy psych rock(ヘビーサイケロックのスタイルで)」というプロンプトを加えることで、見事にボーカル入りの曲を完成させている。

 おそらく、ジョウロの音をそのままサンプリング的に使用するのではなく、テンポとパターンのみを参照しているのだろう。画像生成AIでサンプル画像を元に新規の画像を生成する「i2i」の応用ではないだろうか。

 ほかにもWAV形式での保存など、プロユースを意識したと思われる機能の実装が続いているが、遠くない未来に発表されると思われるv4には、「Logic Pro」などDAWアプリとの連携機能が追加されるのではないかと見ている。

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