KDDI、ソフトバンクも苦戦する「ARPU」
ARPUとはユーザー1人あたりの通信料収入のことを指す。データ使い放題など大容量プランをつかってくれたり、オプションを契約してくれれば数値が上がるし、安価なプランに切り替えられてしまってはARPUは下がることになる。
実際、他社のARPU収入を見ていると、昨今の料金プラン改定もあって、ARPUの改善にかなり苦戦しているのがわかる。
例えば、政府による値下げ圧力でダメージを追い、ようやく立ち直りつつあるソフトバンクの場合、2023年度第1四半期が総合ARPUの底で3720円であったが、第4四半期にようやく3750円と30円しか上がっていない。実は1年前の2022年度第4四半期は3780円で、むしろ前年よりも30円、減少しているのだ。
KDDIも直近は3930円で、1年前と比べて10円しか上がっていない。
ソフトバンクであれば「ペイトク」、KDDIなら「auマネ活プラン」といったようにデータ使い放題プランを組み合わせた、お得な施策を投入し、それなりにユーザーを獲得しているようだが、全体のユーザー数も多いためか、ARPUが急激に上がるかと言えば、そんなことはないのだ。
では、楽天モバイルには500〜1000円のARPUをすぐに上げる秘策はあるのか。

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