JR西日本イノベーションズは5月22日、3Dプリンターを用いた建築事業を営むセレンディクスと資本業務提携したことを発表した。セレンディクスが保有する3Dプリンティング技術を、駅舎やその他鉄道施設の建築に応用する。
鉄道施設を3Dプリンター建築で建て替え
今回の資本業務提携は、JR西日本イノベーションズ側の出資によるもの。出資を受けたセレンディクスが施工する3Dプリンター住宅は、従来型の住宅と比べ施工期間を大幅に短縮しつつ、コンクリート素材の採用で木造より寿命が長く、耐震性も高いことが特徴だ。
JR西日本イノベーションズはセレンディクスの技術を鉄道分野に活かし、労働力不足が課題となるなかで、着実に施設の更新を進めていくとしている。
「データで見るJR西日本」によると2023年4月現在、JR西日本では管内1174駅のうち、6割超の735駅が無人駅。なかには、戦前・戦中期の古い建築物を使い続けているケースもあり、低コストで施設を更新していくことは同社の重要な課題の1つとなっている。