CData Arc 2024リリース - 刷新されたフローページとデザイナー
本記事はCDataが提供する「CData Software Blog」に掲載された「CData Arc 2024 リリース - 刷新されたフローページとデザイナー」を再編集したものです。
こんにちは。CData Software Japan の色川です。
先日、CData Arc の新たなメジャーバージョンである2024(24.1)の提供を開始しました。
今回のメジャーアップデートでは、B2B データ連携の自動化プラットフォームとして「より使いやすく」進化するために、Arc の中核的な機能であるフローページとデザイナーを全面的に見直して刷新しました。
この記事では、CData Arc 2024 で刷新されたフローページとデザイナーについてご紹介します。
CData Arc のフローページとデザイナー
B2B 連携に必要なデータ処理フローをノーコード/ローコードで作成・運用できるCData Arc にとって、フローが格納されるワークスペースを管理するためのフローページと、それぞれのフローを作成するためのデザイナーは、CData Arc を利用する全ての方に関係する、まさに中核と言える機能です。
今回のリリースで刷新されたフローページでは「ワークスペースの管理性と検索性が大きく強化」され、デザイナーでは「より直感的なフロー作成」と「フロー状態の可視性向上」を実現しています。
CData Arc のワークスペース
Arc のワークスペースはそれぞれのデータ連携フローを配置する構成単位です。ワークスペースを利用すると、フローを作成するフローキャンバスを任意の単位で分離することができます。別々のワークスペースに構成されたコネクタやフローは、ファイルシステム上の別のフォルダに保持されるため、UI上の視覚的にも、ファイルシステム上の管理的にも、完全に分離することができます。
UI上で一度に表示されるのは1つのワークスペースのみのため、適切な単位でワークスペースを利用することでフローページやフローキャンバス上の可視性を高め、管理上の不要な混乱を避けることができます。
Arc のワークスペースは構成の自由度が高く設計されており、1つのワークスペースに1つのフローのみを含む事も、複数のフローを含むこともできます。取引先ごとや業務ごと、利用するチームごと、などArc を利用するそれぞれのシーンやニーズに応じてワークスペースを作成することができます。
ワークスペースグリッド
今回のアップデートで、大きく刷新されたポイントの1つが、新しく搭載された「ワークスペースグリッド」です。
新しく搭載されたワークスペースグリッドでは、ユーザーがアクセスできるすべてのワークスペースがカード形式(ワークスペースカード)で表示されます。
ワークスペースグリッドでは、それぞれのワークスペースが視覚化され、ワークスペースを検索・フィルタリングすることもできます。
ワークスペースカード(表示と設定)
ワークスペースグリッド上に表示されるそれぞれのワークスペースカードは、ワークスペースの名前と、そのワークスペースに含まれるコネクタ、フローAPI、およびユーザーの数を表示するスナップショットビューです。ワークスペースに関する多くの情報が視覚化されることで、多くのワークスペースを含む環境においても、操作したいワークスペースを素早く正確に選択できるようになりました。
また今回のアップデートでは、従来Arc 全体に対してのみ設定可能であったアラートやクリーンアップオプションをワークスペースごとに設定することもできるようになりました。これらは新しく搭載されたワークスペース設定ダイアログで、Arc のグローバル設定を上書きする形で指定します。
従来からArc を大規模に利用されている方の中には、この「ワークスペース単位での設定」機能を待ち望んで頂いていた方も多いと思います。
フローデザイナー
今回のアップデートで、最も刷新された機能がArc の「フローデザイナー」です。フローデザイナーは、B2B データ連携フローをノーコード&ローコードで作成できる、まさにArc の中核的な機能です。
刷新されたフローデザイナーでは「より直感的にフローが作成できる」ようになったと同時に「フロー状態の可視性が大きく向上」しています。
直感的なフロー作成や状態把握を実現するビジュアルスタイル
さらなる「使いやすさ」のために、全面的に見直して刷新されたフローデザイナーは、その多くの部分が細部に至るまで強化・改善されていますが、ここではその中でも特徴的な部分をご紹介していきます。
まず、それぞれのフローの起点となるコネクタ(トリガー)や、終点となるコネクタ(ターミナル)が、明確で分かりやすいビジュアルスタイルで表示されるようになりました。この改善にともない、Arc のコネクタは利用可能なアクションにより「トリガー」「変換」「ターミナル」のいずれか(または複数)に分類され、表示・選択できるようになりました。
コネクタの追加ダイアログでは、それぞれのコネクタで実行できるアクションが選択できるようになり、フローの中に配置したときのプレビューも確認することができます。選択したコネクタについて詳しく説明されているドキュメントへのリンクも備えており、よりスムーズかつ確実に新しいコネクタの作成ができるようになりました。
作成されたフローは、トリガーから簡単に実行できるようになり、各コネクタの進化したビジュアルスタイルにより、実行トランザクションの数や成否など、コネクタの状態をより素早く正確に把握できるようになっています。
その他にもフローデザイナーの様々な部分が、より高い次元の「使いやすさ」を求めて機能強化されていますが、今回のアップデートでは全体を通じて「これから作成しようとしているフローのコンテキストを考慮したナビゲーションやビジュアルスタイル」で利用頂けるようになっています。
強化されたツールバー(ワークスペースのナビゲートと管理)
作業中のワークスペースを切り替えたり、作業中のワークスペース設定やアクセスユーザーを追加したりする操作も「より使いやすく」なっています。
またフローキャンバスの検索性も強化され、作業中のワークスペースに含まれるコネクタやフローAPI、ビューなども簡単に検索・選択できるようになっています。複雑度の高いフローを作成されている場合はこれらの機能が特に活用頂けそうです。
その他 - クラシックフローデザイナーUI
従来からCData Arc を利用頂いている方の中には、CData Arc 2024 にアップグレードした後も、社内のガイドライン整備などのために、従来のフローデザイナーを使いたい場面があるかも知れません。そのような時にはArc の設定から「クラシックフローデザイナーUI を使用」する構成にすることで、従来のフローデザイナーを利用頂くことも可能です。
まとめ
CData Arc が大切にしている製品デザイン原則の1つが「使いやすさ」です。新しいCData Arc 2024 では「使いやすさ」を追求するために、中核的な機能であるフローページとフローデザイナーを大きく刷新しました。
大きく刷新されたフローページとデザイナーは、従来からArc を使いなれているCData のメンバーからも大変好評です。これから新しくArc を利用される方はもちろん、すでにArc を利用頂いている多くの皆さまにもすぐに気にいって頂けると思います。
今回のアップデートにより、Arc でのワークスペースやフロー、コネクタの作成や維持・運用など毎日頻繁に実行されるタスクを、より効率的かつスムーズに実現頂けるようになっています。
CData Arc 2024 では、他にも多くの機能強化・機能改善が施されています。詳しく知りたい方はリリースノートを併せてごらんください。
より使いやすくなったCData Arc をぜひ試してみてください。
今回リリースされた新たなバージョンに限らず、今ご利用されているバージョンについても、設定や利用方法などご不明な点があれば、お気軽にテクニカルサポートまでお問い合わせください。