前へ 1 2 3 4 5 次へ

X-360Q(JN-27IPS360WQHDR-HSP)をレビュー

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

文●宮崎真一 編集●ジサトライッペイ/ASCII

提供: 株式会社JAPANNEXT

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ノートPCとの組み合わせで便利なUSB PDとKVM機能を搭載

 USB Type-Cは映像入力端子としてだけではなく、最大90Wの給電機能(USB PD)も使える。つまり、USB Type-Cで映像出力や充電できるデバイスであれば、ケーブル1本でまかなえる。

 また、X-360QはUSB Type-Aを2基、USB Type-Bを1基備えている。これはキーボードやマウスといった、USB接続の周辺機器を2台のPCで共有するKVM機能用だ。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

KVM機能の接続イメージ

 例えば、X-360QとデスクトップPCをUSB Type-B to Type-AケーブルとDisplayPortかHDMIケーブルで接続する。さらに、X-360QとノートPCをUSB Type-Cケーブルでつなぐと、X-360Qの2基のUSB Type-Aに接続した機器が、デスクトップPCとノートPCの両方で使えるようになる。

 ちなみに、使用するPCは映像入力端子の切り替えで行われる。前述のケースだと、DisplayPortやHDMIを選択すれば、デスクトップPC。USB Type-Cを選ぶと、ノートPCでUSB機器が使用できるようになる。

 消費電力は通常時が44W、最大で48Wと、27型の液晶ディスプレーとしては標準的。省エネモードでは30Wまで抑えられる。なお、USB PDを使用すると、消費電力は最大で140Wに増加する。

 OSD操作用のボタンは液晶パネル右側の底部に実装。OSDメニュー表示時は、向かって左のボタンから、「メニュー項目を選択、決定」「メニューを下に移動、または選択項目の数値を下げる」「メニューを上に移動、または選択項目の数値を上げる」「メニューを戻る、または閉じる」となっている。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

液晶パネル右側の底面には、OSD操作用のボタンが並ぶ。前面からアクセスしやすく、操作性も良好だ。なお、右端は電源のオン/オフボタンとなる

 一方、OSDメニュー非表示時は、左から「画面(OSD)メニューを開く」「明るさの設定を表示」「クロスヘアの設定を表示」「ソース入力選択画面を開く」と変化する。

まとめ:PlayStation 5とノートPCでもKVMが有効!
    圧倒的なコスパで攻めた美麗なWQHD・360Hzモデル

 今回のレビューでは、Core i9-14900KとGeForce RTX 4090を搭載したPCで、「Fortnite」をプレイしてみた。WQHDでも低プリセットであれば、300~400fpsで推移し、360Hzの液晶ディスプレーを使用する意味を感じた。フルHDならさらに多くのタイトルでその有用性を体感できるはずだ。

 画質は輝度の高さが奏功し、白色の美しさに目を奪われた。写真や動画などもかなり美麗で、画質に関しては申し分ない出来だ。特に風景などの自然の景色がかなり映える印象を受けた。内蔵スピーカー(5W×2)の音質は低音が物足りないものの、軽くクリアーな印象。しかし、音質にこだわるのであれば、別途スピーカーを用意するか、ヘッドフォンを使用したほうが良いだろう。

 なお、FreeSync対応モデルだが、GeForceシリーズでも画面の乱れをいくぶん抑えられる。というのも、バージョン552.22のGeForceドライバーで試したところ、G-SYNCの互換モードである「G-SYNC Compatible」としても動作したからだ。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

GeForce RTX 4090搭載PCとX-360Qを接続してみたところ、G-SYNC Compatibleとして問題なく動作した

 X-360Qは単なる高リフレッシュレート対応のディスプレーにはとどまらず、可動域の広いスタンドやUSB PD・KVMといった機能性もいい。対応ノートPCならACアダプターなしで運用できるし、KVMを併用すればデスクトップPCとマウスやキーボードも共有できる。ゲーミングはもとより、オフィス用途でも重宝しそうだ。

 なお、PlayStation 5でも2560×1440ドット・リフレッシュレート120Hzで表示できた。PCだけではなく、コンシューマーゲーム機のディスプレーとしても活躍してくれるはずだ。

360Hz・WQHDの27型ゲーミングディスプレーが9万円台! KVMも90W給電も使えてお得感大

PlayStation 5ではWQHD&120Hzで使用できた

 価格は直販サイトで税込み10万9800円だが、原稿執筆時点では9万6500円前後で販売しているネットショップも複数ある。競合の製品は12万円~16万2000円前後なので、X-360Qのコストパフォーマンスはかなり高い。高性能なPCを使っているゲーマーなら、食指が動く1台ではないだろうか。

X-360Qの主なスペック
パネル 27型ULTRA FAST IPS(非光沢、AHVA)
解像度
(アスペクト比)
2560×1440ドット(16:9)
表示色 1677万色
輝度 500cd/m2
コントラスト比 1000:1
視野角 178度(水平)/178度(垂直)
リフレッシュレート 最大360Hz
応答速度 1ms
インターフェース HDMI 2.1×2、DisplayPort 2.1、USB Type-C、USB Type-B、USB Type-A×2、オーディオ出力ほか
スピーカー 5W×2
チルト -5度~+20度
高さ調節 145mm
スイーベル 左30度、右30度
ピボット 90度
サイズ/重量 約615(W)×191(D)×406~551(H)mm/約5.9kg
その他 AMD FreeSync、HDR10、USB PD(最大90W)、KVM、VESAマウント(100×100mm)
直販価格 10万9800円

■関連サイト

■Amazon.co.jpで購入
前へ 1 2 3 4 5 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2021年
08月
09月
10月
2020年
06月
07月