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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第481回

「ROG Phone 8 Pro」は性能が良いにもほどがある! 日常使いもゲーミング機能も超充実

2024年05月15日 12時30分更新

文● 佐野正弘 編集●末岡大祐

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ゲーミングをサポートするツールは合計26個に増量!

 続いて、ROG Phone 8 Proのゲーミングに関する新機能や、追加された機能などについて確認していきたい。まずは、ゲームプレイ中に呼び出せるアシストツール「Game Genie」だが、ROG Phone 8シリーズでは合計26個のツールが用意されているという。

 その中には、側面の超音波センサーを押したりしてゲーム中のさまざまな操作を実現する「AirTrigger」や、操作を繰り返し実行するマクロ機能など、従来備わっている機能も含まれているのだが、新たに追加された機能もいくつかある。

 代表的な新機能となるのが、ゲーム内の文字をテキストに変換してくれる「AI Grabber」だ。あまり小さな文字や、背景と混在した文字などは変換が難しいが、RPGのキャラクターの台詞などは確実に変換できるので、ゲーム攻略などに役立てられるだろう。

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「AI Grabber」を使うとゲーム中の文字をテキストにすることができ、そのままWebブラウザーで検索することもできる

 ちなみにAI Grabberで「ウェブで検索」を選ぶと、フローティングウィンドウでウェブブラウザーを立ち上げ、検索してくれる。ゲームの進行を妨げることなく検索できるのは便利。

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実際に検索してみたところ。ブラウザーがポップアップ表示されるので、ゲーム中に検索しやすいのもメリットだ

 ゲームを最小化、あるいは端末をスリープ状態にした時も、バックグラウンドでゲーム動作の継続できる「バックグラウンドモード」に関しても、新たに制限時間の設定が可能になった。これによって、たとえば起きている時はゲームをいつでもプレイできるようバックグラウンドモードをオンにしておき、寝る頃になったら終了させる……といった使い方もできる。

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画面を最小化してもゲームの動作を継続できる「バックグラウンドモード」は、制限時間を設定できるようになった

 また、「ROG Phone 7」シリーズから提供されている機能の1つ「X Sense」に関しても、新たに日本で人気の「原神」や「崩壊:スターレイル」などが対応したので恩恵を受けやすくなった。とりわけ原神では、会話のスキップだけでなくアイテムの自動ピックアップなど豊富な機能が利用できることから、有効活用すればゲームをよりスムーズに進行できるようになる。

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「X Sense」は「原神」などで利用可能に。アイテムの自動ピックアップや会話のスキップなどができるので素早くゲームを進めるのにとても便利だ

 そしてもう1つ、ゲームを統合管理する「Armoury Crate」に関しても、ROG Phone 8 Proに合わせていくつかの追加・変更がなされている。1つがAniMe Visionの設定で、表示させるアニメーションを選択することが可能だ。

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AniMe Visionは「Armoury Crate」から設定可能。再生されるアニメーションの選択や、アニメーションを表示する時間帯などを選択できる

 次に「表示エリア」である。これはフロントカメラがパンチホールとなったことから、表示領域を変えるために追加されたもの。横にした状態で左側のフロントカメラ部分にもゲーム画面を表示する「全画面表示」だけでなく、フロントカメラ部分を非表示にする「片寄せ表示」、そして左右の同じ面積を非表示にする「中央表示」の3つから選ぶことが可能だ。

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「表示エリア」ではパンチホール部分にそのままゲーム画面を表示するか、パンチホール部分だけ表示をオフにするなどの設定ができる

 この設定は画面表示だけでなく、操作にも大きな影響を与える。ROG Phone 8 Proはベゼルを減らしたぶん画面占有率が高まったことから、全画面表示にしていると本体を抑える人差し指の腹などで、ゲームプレイ中に意図しない誤タッチを起こしてしまうケースが増えている印象だ。そうした誤タッチを減らし操作により重点を置くならば、中央表示に設定しておくといいだろう。

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PUBG MOBILEで「全画面表示」にしているところ。広くなった画面をフル活用できるが、横画面でゲームプレイするとどうしても誤タッチが生じやすくなる

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こちらは「中央表示」に設定したところ。左側のパンチホール部分だけでなく右側も同じ面積を非表示にし、ゲーム中のタッチ反応もなくなることから、表示領域は狭くなるが誤タッチが生じにくくゲームプレイはしやすくなる

【まとめ】スペックは優秀だが、そろそろ縦画面ゲーム向けの機能強化も欲しい

 まとめると、ROG Phone 8 Proは日常使いに重点を置いたことで、見た目のゲーミングスマートフォンらしさはかなり薄れた印象があるものの、その中身はしっかりとしたゲーミングスマートフォンであり、ゲームプレイに満足できる機能・性能を持ち合わせていることは間違いない。

 Game Genieの充実度がより高まっただけでなく、ディスプレーにパンチホールを採用しながらも表示領域を変えてプレイに支障の出ない環境を維持するといった配慮は、ROG Phoneシリーズならではといえるだろう。

 ただ欲を言うならば、そろそろ横画面だけでなく、縦画面のゲームプレイに関しても機能強化がなされてもいいのでは? とも感じる。これまで縦画面のゲームと言えばカジュアルゲームや2Dベースのものが多かったが、最近はAAAクラスに類するゲームが増えてきているだけに、縦画面でもAirTriggerを何らかの形で使えるようにするなどの対応があってもいいのではないだろうか。

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「勝利の女神:NIKKE」でGame Genieを表示したところ。デフォルトの縦画面でプレイするとAirTriggerなど一部の機能は使えなくなる

  ROG Phone 8 ROG Phone 8 Pro
/8 Pro Edition
ディスプレー 6.78型LTPO有機EL(20:9) 165Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 約76.8×163.8×8.9mm
重量 約225g
CPU Snapdragon 8 Gen 3 3.3GHz(8コア)
内蔵メモリー 12GB 16/24GB
内蔵ストレージ 256GB 512GB/1TB
外部ストレージ ――
画面解像度 5G NR:n1/2/3/5/7/8/12/18/20/25/26
/28/38/40/41/48/66/77/78/79
4G LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17
/18/19/20/25/26/28/32/66
/34/38/39/40/41/42/43/48
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
Wi-Fi Wi-Fi 6E
カメラ画素数 5000万画素+3200万画素(光学3倍)
+1300万画素(超広角)
イン:3200万画素
バッテリー容量 5500mAh(65W対応)
Qi
FeliCa/NFC ○/○
防水/防塵 ○/○(IP68)
生体認証 ○(画面内指紋)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ ファントムブラック
レベルグレー
ファントムブラック
価格 15万9800円 17万9800円
/21万9800円

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