ゲームIPの映像コンテンツ化も進行中

SIEが新経営体制を発表!西野秀明氏とハーマン・ハルスト氏の両輪でプレイステーションの成長を牽引

2024年05月14日 13時30分更新

文● Zenon/ASCII

 ソニーグループおよびソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は5月14日、SIEの新しい経営体制を発表した。

 2024年6月1日付けで、西野秀明氏がSIEプラットフォームビジネスグループCEOに、ハーマン・ハルスト氏がSIEスタジオビジネスグループのCEOに就任する。

 現在SIEの暫定CEOを務める十時裕樹氏は、ソニーグループ社長COO兼CFOの職務に加え、SIEの会長も務めることになる。

 西野氏とハルスト氏は十時氏にレポートし、各ビジネスの強化およびSIEのシナジーの最大化に向け、緊密に連携していくという。

 西野氏は現在、SIEのプラットフォームエクスペリエンスグループ担当SVPとして、プレイステーションの製品やサービスの開発を担うチームを率いている。新たに就任するプラットフォームビジネスグループのCEOとして、引き続き技術、製品、サービス、プラットフォームエクスペリエンスの領域をリードしていくとのこと。

 加えて、サードパーティのパブリッシャー・デベロッパー対応、およびハードウェア、サービス、周辺機器の販売・マーケティングを含むビジネスオペレーションも担当する。

 ハルスト氏は現在、SIE PlayStation StudiosのSVP・統括責任者として、プレイステーションのコンソールやPCを含む多様なデバイスに向けたコンテンツの開発を率いている。

 また、ゲームIPを映画やテレビドラマの映像コンテンツとして展開するPlayStation Productionsの取り組みも担当しており、『The Last of Us』をはじめ、複数のゲームIPの映像コンテンツ化を進めているという。

 新たに就任するスタジオビジネスグループCEOとして、ハルスト氏はSIEのファーストパーティコンテンツの開発、パブリッシング、事業運営の責任を担っていく。

SIE暫定CEO、ソニーグループ社長COO兼CFO 十時裕樹氏のコメント

 「SIEの事業はダイナミックに拡大しており、コンテンツとテクノロジーの融合を通じて、素晴らしいエンタテインメント体験を創出しています。2人のリーダーがそれぞれ明確な役割を担い、プレイステーションの既存ユーザーのエンゲージメントを強化するとともに、その体験を新たな層にも広げていくという戦略的な方向性をさらに推し進めてくれることを確信しています。」

SIEプラットフォームエクスペリエンスグループSVP 西野秀明氏のコメント

 「私たちは今後も世界水準の製品、サービス、技術を通じてユーザーの皆様と多くのクリエイターとを結びつける存在であり続けます。またこれからも、SIEのすべての領域におけるイノベーションを通じて、私たちのコミュ ニティを成長させるべく努力を続けていきます。

 この度、ハーマンとともに重要な役割に任命されたことを、大変光栄に感じています。拡大を続けるユーザーの皆様にとって素晴らしい体験を今後も創出していくことができるよう、密に連携し取り組んでまいります。」

SIE PlayStation Studios SVP・統括責任者 ハーマン・ハルスト氏のコメント

 「スタジオビジネスグループを牽引する役割を担えること、そしてPlayStation 5の成功をさらに大きなものとしつつ、また未来に向けた取り組みを進めていけることを喜ばしく感じています。

 ビデオゲーム業界はエンタテインメント産業の中でも最大のジャンルの1つであり、コンテンツとテクノロジーの融合によって進化してきました。今後も、ゲームプレイやエンタテインメントの可能性を広げていくことを楽しみにしています。」

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