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有機EL搭載&真のプロ仕様になったiPad Proに、Apple PencilもProに進化! 春のiPad祭り特集 第15回

【レビュー】最先端を凝縮! 9万円台から買えるM2「iPad Air」が全方位に快適だった

2024年05月14日 06時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島 恵里子/ASCII

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なめらかな書き味。ペンシル本体のフラットな面を「スクイーズ」すると、フリーボードやメモなど対応するアプリの「パレット」が表示されます

Apple Pencil Proの「触感フィードバック」が実用的

 Apple Pencil Proの使い心地をレポートします。USB-CのApple Pencilは価格もお手頃で良いのですが、やはりiPad Airの磁気コネクタに装着するだけでペアリングと充電ができるApple Pencil Proが筆者のおすすめです。

 Apple Pencil Proのサイズや重さは、アップルが発表しているスペックを見る限りでは第2世代のApple Pencilと変わっていません。筆者は最初に手に持ったときにはProの方がほんのわずかに重く、そのぶん筆記に安定感が増すような手応えがありました。一日中使って、慣れてくると第2世代のApple Pencilと何も変わっていない感じがしてきました。

 交換式のペン先は新旧互換性のあるパーツです。従ってiPadのディスプレイに筆を走らせる感覚は同じだと思います。使い心地は「触感フィードバック」が加わることによって大きく変わります。

 Apple Pencil Proには、本体のフラットになっている側面を指で押し込んで、新しいユーザーインターフェースの「パレット」などを表示する「スクイーズ」や、ペン先の回転操作を認識する「バレルロール」という新しい操作方法が加わりました。筆者はスクイーズやダブルタップによる操作を正しく認識したことを、ペンが指先に振動を返して伝えてくれる「触感フィードバック」が気に入りました。

 ただ試した結果、ペンシルの触感フィードバックが不要、または苦手という方もいると思います。Apple Pencilの設定から触覚やホバー、新しく追加された「ツールのプレビュー」「シャドウ」などのエフェクトをオフにもできます。それぞれオフにすると第2世代のApple Pencilと変わらない使い心地になります。

Apple Pencilの設定画面から新しく追加されたエフェクトをオフにもできます

 「iPadの書き味」については、以前からiPad Proだけが搭載するProMotionテクノロジーの有無に影響するところが大きいと筆者は思います。画面のリフレッシュレートを向上するProMotionテクノロジーにより、Apple Pencilによる描画の際にペン先のレスポンスが良くなります。イラストや製図の作業を中心にiPadを使い倒す方は「違い」が実感できると思います。購入検討時にはiPad AirとiPad Proの書き味の違いを入念にチェックした方がよいと思います。

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