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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第480回

強力なAI機能を備える「Pixel 8a」、1万円の値上がりもコスパは健在

2024年05月14日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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カメラ性能は「Pxiel 7a」相当もAIでかなり強化された

 カメラ性能を確認すると、Pixel 8aのメインカメラは6400万画素/F値1.89の広角カメラと、1300万画素/F値2.2の超広角カメラの2眼構成。フロントカメラは1300万画素/F値2.2の1眼構成となっている。

 Pixel 8のカメラと比べてみると、画素数はいずれのカメラも大きいのだが、広角カメラはイメージセンサーのサイズが1/1.73インチと小さく(Pixel 8は1/1.31インチ)、超広角カメラにはオートフォーカス機能が備わっていない。

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カメラは広角・超広角の2眼構成。性能的には「Pixel 7a」と大きく変わっていない

 むしろ性能面では前機種のPixel 7aにかなり近く、大きな進化は見られない。Pixel 8シリーズはハード面でのカメラ性能向上が注目されたが、aシリーズに関しては価格を抑えるためか性能面を据え置いたようだ。

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広角カメラで撮影した写真

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同じ場所から超広角カメラで撮影した写真

 昼間の明るい時間帯であれば十分綺麗な写真を撮影できるし、グーグルが得意とするAI技術を活用することにより、解像度の高い8倍までのデジタルズーム撮影や、「夜景モード」を活用した暗所での撮影にもしっかり対応。従来のPixelシリーズと同様に、シーンを選ぶことなく撮影できるのはメリットだ

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8倍ズームで撮影した写真。高い解像度を実現しており看板の文字もしっかり読める

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背景をぼかしたポートレート撮影などももちろん可能だ

 もちろんTensor G3を搭載しているだけあって、AI技術を活用した編集機能の充実度はかなり高い。静止画に関して言えば、複数の写真から顔を入れ替える「ベストテイク」や、生成AI技術を活用してオブジェクトを消したり、移動したりできる「編集マジック」にももちろん対応しており、こちらはPixel 8と遜色ない。

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AIを活用した編集機能は充実しており、「編集マジック」の利用も可能。写真の不要なオブジェクトを選んで消し、その跡を生成AIで埋め合わせることもできる

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実際にオブジェクトを消してみたところ。よく見ると不自然さは残るが、生成AIによって“それっぽく”埋め合わせができていることが分かる

 動画撮影に関しても、Pixel 8シリーズの新機能「音声消しゴムマジック」には対応するが、最上位モデル「Pixel 8 Pro」で利用可能な「動画ブースト」や「ビデオ夜景モード」にはやはり非対応だ。低価格モデルのPixel 8aではやむを得ない部分ではあるが、AI処理に長けたチップセットを搭載しているだけに、やや残念だ。

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