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起動画面までカスタマイズした誕生秘話がガチすぎた!

信頼性の高いパーツを選定したらSSDはSamsung一択! 話題のFFXIVコラボPC「ELSA GALUDA-D FFXIV Edition」レビュー

文●松野将太 編集●北村/ASCII

提供: 日本サムスン

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 「新生エオルゼア」サービス開始から10周年を迎えた今なお、世界中で大きな人気を博しているオンラインMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」。登録アカウント数は全世界累計で3000万を超える超ビッグタイトルに成長し、今夏には最新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のリリースや大型グラフィックスアップデートを控えるなど、直近でも話題には事欠かない。

 そんな「ファイナルファンタジーXIV」をモチーフにしたコラボレーションPC「ELSA GALUDA-D FFXIV Edition」が、PCパーツメーカーとして高い知名度を誇るエルザ ジャパンから販売中だ。

 スクウェア・エニックス監修のもと、ゲーム中の重要キャラクターである「ハイデリン」と「ゾディアーク」の姿をあしらったオリジナルPCケース、クリスタルカラーに輝く内部レイアウトなどが大きな見どころ。「FFXIV」を愛するプレイヤーならもちろんのこと、新拡張パッケージの発売に先駆けてPCを新調したい、なんてユーザーも本製品の存在は気になっているはずだ。

 本稿では「ELSA GALUDA-D FFXIV Edition」の製品サンプルを用いたレビューに加え、実際にエルザ ジャパンに赴いて企画担当者へのインタビューを実施し、なぜFFXIVコラボPCを企画したのか、Samsung製SSDを採用した理由などを聞いてきた。製品の特長や注目すべきポイントも紹介するので、興味がある、まだ購入を迷っているという人の参考になれば幸いだ。

エルザ社内にいる現役「FFXIV」ヘビープレイヤーの
強いこだわりが反映された1台

エルザ ジャパン営業部の三好正行氏(左)と岡村駿人氏(右)。今回のコラボPCは「FFXIV」プレイヤーである岡村氏が企画を主導したそう

 今回のインタビューに答えていただいたのは、「ELSA GALUDA-D FFXIV Edition」の企画担当者であるエルザ ジャパン営業部の岡村駿人氏、同じく営業部の三好正行氏。特に岡村氏は自身も熱心なFFXIVプレイヤーということで、大いに熱の入ったインタビューとなった(以下、敬称略)。

――本日はよろしくお願いいたします。まずは、なぜこのタイミングで「ファイナルファンタジーXIV」とコラボレーションすることになったのかお聞かせ下さい。

【岡村】 前提として、弊社はここ2~3年ほど、人気のVtuberの方やゲームタイトルとのコラボレーションPCに注力してきたという流れがあります。そういった中でさまざまな展開を考えていくわけですが、今もっとも勢いのある国産オンラインゲームであることから、「ファイナルファンタジーXIV」の名前は自然と候補に上がってきていました。加えて個人的な話ではあるんですが、私自身が同作のヘビープレイヤーでもありまして(笑)。そういった事情もあって、スクウェア・エニックス様とご相談をする中で、「じゃあやってみようじゃないか」という風に話が進んでいきました。

――御社からの持ち込み企画だったわけですね。

【岡村】 そうですね、2023年の3月頃に企画書を持っていって。この企画が決まった当時は「黄金のレガシー」がまだ発表されていなかったんですが、僕自身はプレイヤーなので、パッチリリースの間隔などから「次の拡張パッケージが発売されるのがどのぐらいの時期か」はだいたい見当が付くんです。なので、その時期を選んだのは拡張パッケージ発売前のいいタイミングにぶつけたかったからですね。大規模なグラフィックスアップデートについてはすでに話題にのぼっていたので、そういう意味での需要もあるだろうと。

カラーはブラック・ホワイトの2色を用意(ガラスの色も微妙に違う!)。ガラスには物語のキーキャラクターである「ハイデリン」の姿をプリントしている。ちなみに、このための特別デザインとのこと

――エルザ ジャパンの製品といえば、ビデオカードなどのパーツ単品を思い浮かべる方も多いと思います。あえて完成品PCでコラボレーションを実施しているのはどうしてなのでしょうか?

【岡村】 最近は完成品PCの勢いがすごくて、ビデオカードとPCの売上が同等か、もしかすると完成品PCのほうが売れているかもという事情もあるのですが……。1つ言えるのは、コラボ製品はグッズとして欲しい方も多いんですよね。作品のファンの方々の多くは自作界隈とはまた異なる層でして、ビデオカード単体で購入しても組み込みできなかったりして、「買っても使えないから」と購入を迷われる方が出てくるんです。であれば、より広くの方にご満足いただけるよう「ご購入者様がそのまま使えるもの」を出したいな、ということで近年のコラボ製品は完成版PCで考えています。

【三好】 我々は完成品PCには後発で参入しているので、コラボ自体は他社のPCとの差別化という意味もあります。幸い、「こだわりの強い製品を出している」というエルザ ジャパンの市場におけるイメージも、こういう路線にはうまくマッチしているんじゃないかと思いますね。

――なるほど、ちなみに岡村さんは「FFXIV」ヘビープレイヤーとのことですが、実際どれぐらいプレイされているんでしょうか。

高難易度コンテンツはほぼすべてクリアしたと語る岡村氏。彼のヘビーな「FFXIV」プレイヤーぶりは社内でも周知の事実らしい

【岡村】 ゲーム自体の話になってしまうんですが、つい先日プレイ時間(/ptime)が1400日を超えました。「新生エオルゼア」のβテストからプレイしているのでそろそろ11年目になります。

――文句なしのヘビープレイヤーであることが分かりました。続いて、コラボPCの製作にあたって苦労した点、こだわった点などがありましたらお聞かせください。

ガラスパネルの逆側の側面スチールパネルには「ゾディアーク」のプリントが!

【岡村】 大きく分けて3点ほどあるかなと考えています。1つ目のこだわりは外観のインパクトですね。私たちが関わるコラボPCの方針として、基本的にはこれまで世に出ていないキービジュアルを使いたいという方向性があります。今回のコラボPCのガラスパネルにプリントされている「ハイデリン」、逆側のスチールパネルにプリントされている「ゾディアーク」のビジュアルも、このために特別に用意していただいたものです。単に既存のイラストをいただいてプリントするよりも、より限定感が出ると言いますか、そういったものは大事にしていこうと。

実はホワイトカラーとブラックカラーでプリントの細部が異なり、それぞれに映えるよう調整されている。気付きにくいが確かなこだわりポイントだ

――カッコいいですし、デザイン自体もかなり評判がいいですよね。

【岡村】 最初は「フルカラーイラストで行こうか」っていう案もあったんですが、最終的にはカラーを減らして影絵っぽくしつつ、起動時のLED効果でうまく見せていこう、という方向に落ち着きました。「ハイデリンの奥に巨大なマザークリスタルがある」かのようなイメージの再現にも力を入れてまして、そこをユーザーの方に評価いただいているのはうれしいです。

LEDはFFシリーズおなじみの「クリスタル」らしいカラー。ハイデリンの背後にあるマザークリスタルを思わせる、プレイヤーにとっては憎い演出だ

――プリント自体にも実現までの苦労がありそうですね。

【岡村】 そうなんです、このプリント部分のクオリティー追求が2つ目のこだわりです。印刷って物理的なものなので、当然手作業が絡むところもあって、同じものでもバラつきは絶対に発生するんです。そんな中で、たとえば0.05mm以上のプリントのズレは検品で弾いていたりとか。あとは色、特にガラスパネルの白のバランスは重視しています。白って難しくて、ちょっと水色っぽくなると途端に冷たく見えたり、逆の暖色もそうですね。色温度が少し変わるだけで印象がまったく違ってくるので、そこはものすごい枚数を試作して「これだよね」「これじゃないよね」というのを選んでいます。あとは、こういうPCの側面ガラスパネルのイラストって、だいたい普通は裏からプリントするんですけど、今回は表面にプリントしています。その方が見栄えがいいので、どうしてもそうしたかったんです。

――確かに、言われてみるとそうですね。そうなると、プリントの傷や剥がれが心配になりますが……。

ハイデリンのプリントは見栄えを重視してパネルの表面に。耐摩耗性などの剥離テストをパスしている

【岡村】 なので、超強力粘着テープを全面に貼って勢いよく剥がしてもプリントが剥離しないとか、強力なガラスクリーナーで激しく拭いても剥がれないとか、そういったパネルの剥離テストはしっかりと実施しています。

――重いPCを傷つけずに箱から出して設置したり、移動させたりするのは大変なので、この点の配慮はありがたいですね。3つ目のこだわりはどうでしょうか。

【岡村】 3つ目は内部パーツへのこだわりです。今回は一般的なゲーミングPCで使用されるものよりもグレードの高い、いわゆるハイブランドなパーツを選定しています。販売戦略的には、普通のグレードのパーツでPCを構成した方が価格は安価になるし採算性は高くなるのですが、こういったコラボPCって、普通のPCより長く使いたいっていう方が圧倒的に多いんですよね。自作できる方ならパーツを取り換えればずっと使い続けられますけど、そうでない方は壊れてしまえばそれでおしまいです。それは避けたいということで、より長寿命を期待できるパーツを選んでいます。

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