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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第62回

動画生成AI、映像制作の“民主化”目指して研究進む

2024年05月06日 07時00分更新

文● 新清士 編集●ASCII

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画像生成AIは動画にフォーカス 普及段階は目前に

 画像生成AIは技術的には段々と成熟段階に向かい始めています。今年は、より生成難易度の高い動画生成にフォーカスが当たっています。今のところ動画生成のために単純なブレイクスルーはないと考えられており、品質の高い学習用のデータをどれだけ収集できるかが焦点となりつつあるようです。

 今年に入って動画生成AIの競合であるPikaやRunwayが目立った新機能の発表をしていませんが、Soraのリリースが年内と告知されていることもあり、同じように急激なキャッチアップをしようとしているはずです。Runwayはグーグルと資本関係があることもあり計算資源はあり、Pikaも調達したばかりなので、Soraほど完璧でなくても近いものを出してくるのではないでしょうか。

 そして、Premier Proに搭載が近いこともあり、普及段階も目の前に迫っているようです。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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