Crazy RaccoonのRuriさん、ZETA DIVISIONのShirasさん、ゲームキャスターのトンピ?さんが講師

元プロが直接指導する「CR Fortnite CAMP」は、ゲーム以外の経験や成長にもつながる素敵なイベントだった

2024年04月27日 12時00分更新

文● でんこ 編集●八尋/ASCII

eスポーツの下支えをつくる
生徒だけでなく講師も育成

 今回、Game&Co.の取締役の久保敦俊氏に話を聞くことができたので、そのインタビューの内容をお届けする。

Game&Co.の取締役の久保敦俊氏

──本日はよろしくお願いします。まずGame&Co.について教えてください。

久保敦俊氏(以下、久保氏):eスポーツ教育事業も含めて、Brave groupの中でeスポーツに関する領域を担当している会社で、「100年先のesportsのために」というビジョンを掲げています。ここ数年でトップ層の選手の生活水準は大きく向上していますが、esportsの市場がこれから10年20年続くかというと不安な点もあります。

 今後より発展させていくにはトップ層だけでなく、いわゆるピラミッドを支える土台をしっかりとしなければと考えており、今から数十年先を見据えて変革していくために、直接領域と呼ばれるチーム運営や大会運営という形ではなく、例えばヘルスケアや地方創生、そして今回のような教育。そういった周辺領域とのかけ算で事業を作っています。

──今回のイベントの手応えはいかがですか?

久保氏:すごく手応えを感じています。前回のイベントから継続して参加されている方もいらっしゃり、前回からすごく成長したという声もいただきました。イベント自体のコンセプトとしてプロゲーマーというワードを出していますが、ただプロゲーマーになろうというイベントではなく、プロになった先に何があるのか、何のためにプロになるのかをしっかりと考えるため、プロからストリーマーに転向したRuriさんをはじめとして、公式大会の実況開設をされている方や、現役でプロとして活動している方、そして私のようにeスポーツに関するビジネスに携わる人など、様々なロールモデルと直に交流することで、将来ゲームとどうやって関わっていくのかをイメージしてもらえればと思っています。

──プロゲーマーとして活躍したあとのキャリアとかも、結構重要ですよね。

久保氏:そうですね。弊社ではeスポーツタイトルのコーチング事業も行なっています。ただコーチを採用するだけでなく、厳しい採用基準と研修を突破した方のみ採用していますし、コーチとして採用後もスキルやノウハウをさらに磨くような体制を作っています。

──コーチの育成についても教えてください

久保氏:ゲームが上手いということと、ゲームを教えるのが上手いことは異なります。競技シーンや最高ランクを経験した方の合格率は12分の1程度です。もちろん教えるための知識も大事ですが、私たちは傾聴力や人を導く力といったコーチングにおける大事なスキルを重視しています。研修でも、生徒さんとどのようなコミュニケーションを取ればよいのか。そういった指導を行なうことが多いですね。

──eスポーツが広まることで親御さんの認識が変わることもありましたか?

久保氏:例えば、ゲーミングパソコンをお子さんに与えてプログラミングなどを含めて色々やらせてあげるような家庭は増えていますよね。特にフォートナイトは全国で親子大会などが多数開催されており、その大会を全部回って参加するみたいな話も聞いています。私たちが運営しているスクールでも、親子でゲームをされている方も多くいらっしゃいます。

 サービスとしては20代後半から30代の方がメインなのですが、50代の方まで幅広い年齢層の受講生がおり、「子供と一緒に『Apex Legends』をプレイしているけど、もっと上手くなりたい」という方や、「会社の後輩とプレイしているといつもキャリーされているので、いつか自分がキャリーする立場になりたい」という方もいらっしゃいます。

──教育事業の方向性について教えてください。

久保氏:今回のイベントを通じて改めて子供の持つパワーや可能性といったものに驚きました。これからのesportsにおいて教育は非常に大事な分野だと考えています。今後もこういった教育事業をより広くより大きくしていくために、地方や中学・高校・大学などと連携しながら100年先のesportsのために事業を作り続けていきます。

──ありがとうございました。

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