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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第41回

絶対に持ち帰りたくないお土産がある

トコジラミ問題、旅先でどう防衛する?

2024年04月03日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

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 2023年末あたりからテレビやネットのニュースなどにも取り上げられており、旅人の悩みのタネともなっているトピックが「トコジラミ」です。日本では「南京虫」とも呼ばれ、吸血性の昆虫で、刺されると痒みを伴う症状が出る厄介もの。しかも最近は、これまでの殺虫剤が効きにくい「スーパートコジラミ」も出現しており、もし自宅に持ち込んで繁殖してしまうと根絶が大変です。

 筆者はこれまでの国内外の宿泊で、蚊やダニで痒くなったことはありますが、トコジラミの被害はあったことはありません。とはいえ、ここまで話題になっていることもあり、一応被害に遭わないように注意はしています。

トコジラミ対策 その1
ベッドマットを重点的にチェックする

 例えば、トコジラミは明るいところが苦手なので、宿にチェックインした際は、すぐにシーツベッドマットをめくって、トコジラミがいないかどうか確認しています。トコジラミはカメムシの仲間で、成虫は体長5mm〜8mmほどあるので、小さいですが目視できるサイズです。また、トコジラミが生息している場合は、吸血した血が糞になって出た血糞による茶色や黒いシミがシーツや枕カバーについているケースもあります。

入室したらすぐベッドマットを持ち上げてチェックを

トコジラミ対策 その2
荷物は一時、バスルームに避難

 ベッドのほかは、ソファー本棚の本の間木製家具との間などに日中は好んで生息していますので、そのあたりがチェックポイントとなります。ちなみに、動きは速いですがハネは退化しているため飛べず、つるつるしたところを動くのも苦手なので、隠れ家の少ないバスルームなどにはあまり生息していません。

 そのため部屋をチェックする際に、荷物はまずバスルームへ置いておくと、荷物にトコジラミがついてしまうのを防げます。また大きめのビニール袋を持っていって、カバンにかぶせて密閉したり、ぶら下げて管理するのも効果的。うっかりカバンに成虫や卵をつけたまま帰ってしまうと、自宅で繁殖なんてことにもなりかねません。

キャスターに入り込むこともあるので、部屋の安全チェックが終わるまで、荷物はバスルームへ

トコジラミは飛べないので、吊して管理するのも効果的

トコジラミ対策 その3
部屋の電気をつけて眠る

 もしトコジラミを見つけたり、生息している可能性がある場合は、部屋を変えてもらいましょう(ちなみに英語では「ベッドバグ」と言います)。できれば同じフロアではなく、別の階がベストです。ただし宿の混雑状況によっては満室で部屋が変えられないことも。

 その場合は宿を変えるしかありませんが、深夜到着などどうしてもその部屋で寝るしかないというケースもありますよね。最悪トコジラミと相部屋になってしまったら、まず彼らは明るいところが苦手なので、部屋の電気を消さずに寝ます。

 さらに彼らは肌が露出しているところを狙ってくるので、長袖・長ズボン、そして靴下を履いたり、首にストールを巻いたりと、極力露出を抑えて寝るようにします……とここまで対策を書いてきましたが、あれこれ着て寝ると寝苦しいですよね。

 (次ページ:トコジラミ対策 身体に近づけないために)

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