ThinkPad X1 Carbonに感圧タッチパッドが搭載! 最新ThinkPadの注目進化点を紹介

文●オカモト/ASCII

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 Core Ultraを搭載、ディスプレーは全モデル16:10になるなど、2024年モデルが発表されたレノボThinkPadシリーズ(「レノボがCore Ultra採用の「ThinkPadシリーズ」2024年モデル14機種を発表」)。本記事では発表会の実機から、注目ポイントをいくつかピックアップして紹介しよう。

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ThinkPad X1 Carbon Gen 12の実機。コミュニケーションバーの出っ張りが大きくなっている点、また従来はPrintScreenキーがあった位置に指紋センサーが用意されていることがわかる

ThinkPad X1シリーズに感圧式タッチパッド搭載!
従来の3ボタン付きパッドの選択肢も引き続き用意

 まず最初は、「ThinkPad X1 Carbon Gen 12」および「ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9」でハプティック式のタッチパッド(レノボでは「感圧クリックパッド」と呼称)を選択可能にした点。アップルMacBookシリーズを使ったことがある人にはおなじみだろうが、「押し込んでないのにバッチリ押した感じ」がする、すごく不思議なあのデバイスだ。

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注目の感圧クリックパッド部。クリック感がしっかりあるので、物理ボタンと大きく変わらない使い勝手となっている

 また、パッドの上部がボタンを兼ねており、独立したクリックボタンはなくなっている。ThinkPadシリーズでは、X240世代でボタン一体型のトラックパッドを採用したが、ボタン操作のたびに「大きくパコパコする」と不評で、その後のモデルでボタン付きタッチパッドに戻った経緯がある(感圧クリックパッド自体はThinkPad Z13/Z16ですでに採用済み)。

 その点、押しこまずに押した感覚がある「感圧クリックパッド」は非常に自然で、かつタッチパッドを広く使えるメリットも大きい。タッチ解像度についても通常のタッチパッドと比較して、4倍になっているという。

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感圧クリックパッドではタッチ解像度も向上している

 センターボタンの操作性など、しっかり試さないと見えてこない部分もあるが、今後のユーザーの反応も楽しみだ。なお、CTOモデルでは引き続き3ボタンクリックパッドも選択可能。ただし、感圧クリックパッドではNFCの選択ができないなど、一部で制限が生じるとのことだ。

FnとCtrlが入れ替え ファンクションキーの機能も一部変更

 キーボードにも一部変化あり。前述のThinkPad Z13/Z16では先行して採用されていたFnキーと左Ctrlキーの位置について、一部機種で入れ替えられ、左Ctrlキーが左端に置かれるようになった(引き続きUEFIで入替可能)。

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FnキーとCtrlキーの位置が反対に。個人的には「CtrlはAの左」派だから、実はどっちでもいい!?

 また、ファンクションキーで利用できる機能キーの割当が変更。ビジネスユースで操作機会が多い「PrtScreen」がF9、「Snipping Tool」がF10に配置。F8の「Mode」はWindowsの電源モード(パフォーマンス)を切り替えるものだ。これによって空いたPrintScreenキーにはX1シリーズは指紋センサー、TシリーズはMenuキーに変更されている。

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ファンクションキーに割り当てられた機能キーも変更に

 TrackPointは、軽くダブルタップすることで、マイクやカメラ、ノイズ抑制などの設定ができる「TrackPoint Quick Menu」が表示されるようになっている。

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TrackPoint Quick Menuを表示させたところ

背面排熱に統一
X1 Carbonでの出っ張りがさらに大きく

 ビジネスユース中心のThinkPadシリーズだが、最近はテレワークだけでなく、出勤したうえで社内のフリースペースでの業務に用いる場面も増えている。

 その際はACアダプターを接続して、ハイパフォーマンスなモードで動作させる、またマウスを使う人も多いだろうが、気になるのが排熱の問題だ。そこで新しいデザインの筐体では背面排気に統一することで、マウスを持つ手に熱風が来ることを防いでいる。

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後部から取り込んだ吸気を背面に排出している

 ディスプレー上部に「コミュニケーションバー」を搭載するデザインも、統一して採用された。さらに500万画素の高画素カメラをX/Tシリーズで標準で採用(X1シリーズでは4K MIPIカメラも選択可)、360度集音マイクの搭載など、高画質・高音質なビデオ会議環境を実現しているのにも関わらず、画面占有率はアップした。X1 Carbonでのさらに大きくなった出っ張りのデザインについては好みが分かれそうだが、機能性が強化されているのは間違いない。

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出っ張りに賛否両論はあれど、画面占有率はアップしている

ThinkPad Tシリーズではユーザーのバッテリー交換が可に
メモリースロットも復活

 法人ユースが多いThinkPad T14 Gen 5/ThinkPad T16 Gen 3では、ダウンタイムの最小化/サステナビリティーの観点からメンテナンス性を強化している。

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バッテリーやメモリー、SSDの換装が可能に

 まず内蔵バッテリーパックをユーザー自身で交換可能な設計に(大容量バッテリー選択時)。今時のノートPCで広く用いられているリチウムポリマーバッテリーは扱いが難しく、ユーザーの交換を前提にしていないマシンが大多数だが、フレキケーブルの着脱の手間がないコネクターの仕様にしたほか、異物を挟み込んでセルにダメージを与えないよう、バッテリーパックの底面にステンレスプレートを実装するなど工夫が凝らされている。

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バッテリーパックの背面にステンレスプレートを実装。不注意で異物を挟み込んで装着しても事故には至らないようになっている

 また、メモリースロットも復活。SSDも含めて、ユーザーによるアップグレードの柔軟性を高めている。

 このほかにも出先で見つけたUSB端子経由で充電する際にセキュリティーの問題が発生しないよう、USB Type-Cに充電専用モードを用意、全機種での4G/5G対応などの要素も追加されている。

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こちらは2024年モデルでの主な特長

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ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9には面白いギミックあり。クラムシェル状態でペンをディスプレー側にくっつけておくことが多いだろう

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その状態でふたを閉めると、ペンは本体側に自動で移動。本体側の磁石は特に強力になっており、移動中も勝手に外れにくくなる

 

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