水害時代の頼れる味方、工具不要で設置できる止水版「フロード・ガード」
簡易型止水板「フロード・ガード」
角川アスキー総合研究所は3日1日、「JAPAN INNOVATION DAY 2024」を開催した。ASCIIが実施するオールジャンルでの先端テクノロジーや製品、ビジネスソリューション、ディープテックに関する展示交流・ビジネスイベントだ。
開催6回目となる今回は、会場をこれまでよりも規模の大きいベルサール汐留に移し、13のセッションを実施。また先端デバイスやサービスを間近に体験できるブース展示は、開催史上初めて100を超えた。
出展者の多くはスタートアップ企業やビジネス、プロジェクトをスタートしたばかりの個人だが、老舗企業の新技術の出展も。フジ鋼業では「フロード・ガード」という簡易止水版を展示した。
台風やゲリラ豪雨などから、浸水被害を防ぐことを目的とした製品で、前方から水圧がかかると、設置面に対して下向きの力が加わる構造を持っている。置いて固定するだけで機能を発揮し、設置に工具は必要ない。
重ねて保管できるため収納スペースも比較的抑えられ、また土嚢などと組み合わせてより強力な治水も実現できるといい、すでに海外でも導入例があるそうだ。
台風や豪雨など、水害を発生させ得る自然災害は近年増えてきているから、今後ますます注目を集めていくかもしれない。