Ryzen 5 8600Gで組んだ10万円切りPCの実力を試す
ここからは、10万円アンダーを目指し、Ryzen 5 8600Gを中心に組んだ自作PCの実力を試していこう。テスト環境のNVMe M.2接続SSDと電源ユニットが今回組んだ構成と異なるものの、マザーボードやメモリーはそのままだ。
ビジネス用途に加えて、写真の編集・管理もスムーズにできる
まずは、3Dレンダリングを行ないCPUの性能を測る「CINEBENCH R23」のスコアを確認していこう。結果はシングルコア「1710pts」、マルチコア「12725pts」となっており、6コア/12スレッドCPUとしては妥当なところ。前世代Ryzen APUの「Ryzen 5 5600G」(6コア/12スレッド)のスコアは、シングルコア「1400pts」前後、マルチコア「10000pts」前後だったので、CPU処理能力はしっかり向上しているといえる。
次にPCの総合性能を測る「PCMark 10」を実行したところ、総合スコアは「7451」となった。テストごとのスコアを確認すると、アプリケーションの起動やウェブブラウザーの快適さを示す「Essentials」が「11269」、文書作成や表計算といったビジネスアプリ利用時の性能を示す「Productivity」が「11399」で、それぞれ1万以上の高スコアを記録した。また、GPU性能の影響が出やすい写真や動画の編集などの処理性能を示す「Digital Content Creation」も「8737」と、内蔵GPUとしては非常に高いスコアとなった。
続いては、『Adobe Photoshop』と『Adobe Lightroom Classic』のパフォーマンスを確認できる「UL Procyon」の「Photo Editing Benchmark」を実行してみた。
総合スコアは「5520」を記録。Adobe Photoshopを使用し、CPUとGPUを利用して処理される「Image Retouching」のスコアは「7281」と非常に優秀だ。Adobe Lightroom Classicを使用する「Batch Processing」も「4185」と高いので、RAW現像もスムーズにできるだろう。