潰してはいけないものを、ロボットの手で掴むための技術
JID 2024から、FingerVisionのブースを紹介
JAPAN INNOVATION DAY 2024が開催
角川アスキー総合研究所は3日1日、「JAPAN INNOVATION DAY 2024」を開催した。ASCIIが実施するオールジャンルでの先端テクノロジーや製品、ビジネスソリューション、ディープテックに関する展示交流・ビジネスイベントだ。
開催6回目となる今回は、会場をこれまでよりも規模の大きいベルサール汐留に移し、13のセッションを実施。また先端デバイスやサービスを間近に体験できるブース展示は、開催史上初めて100を超えた。
FingerVisionが展示したのは、視触覚センサーを内蔵するロボットハンドだ。シリコン性のアームの内側にカメラを内蔵し、カメラから得られる情報を元に、アームにかかる荷重の位置、強さ、方向を検知できるというプロダクト。
そのようなことができるメリットはどこにあるのかというと、個体差があり、不定形な物を潰さずに挟み、規定の容器に入れるといったことができる。もっと具体的に言うなら、例えば、唐揚げや天ぷらなど、強く掴みすぎても、掴む力が弱すぎてもいけない食品などを1つ1つ潰さずに挟み、弁当の容器に詰めたりすることができる。
FingerVisionは、この技術で国内だけでなく国外でもすでに評価されており、すでに海外工場のラインなどで導入も進んでいるのだという。何気なく買ったお弁当のおかず、実はロボットハンドで詰められていたりして。