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オフィス空間に最適な音環境を作り上げるサービス「sound veil」

TOAの新規事業プロジェクトから設立したotonohaが提供

連載
JAPAN INNOVATION DAY 2024

sound veilで使用するサウンドデバイス。筆者ははじめ、観葉植物かと思っていた。空間に馴染むデザインが魅力だ

オフィスの音をコンサルする「sound veil」

 角川アスキー総合研究所は3日1日、「JAPAN INNOVATION DAY 2024」を開催した。ASCIIが実施するオールジャンルでの先端テクノロジーや製品、ビジネスソリューション、ディープテックに関する展示交流・ビジネスイベントだ。

 開催6回目となる今回は、会場をこれまでよりも規模の大きいベルサール汐留に移し、13のセッションを実施。また先端デバイスやサービスを間近に体験できるブース展示は、開催史上初めて100を超えた。

分析と操作に用いる、クラウド型のマネジメントシステム

 otonohaが出展したのは、音環境のコンサルティングを行うサービス「sound veil」だ。

 空間に溶け込む専用のサウンドデバイスと、ユーザーの趣向分析ができ、操作を兼ねるクラウド型システムを組み合わせたもので、空間に応じた最適な音環境を構築する。独自のBGMに加え、オーディオストックが運営するストックミュージックサービス「Audiostock」のBGM・環境音も利用できる。

 開発にあたっては、異業種共創型コワーキングスペース「point 0 marunouchi」での実証実験を通じてノウハウを蓄積した。音を通した空間演出の提案と企画だけでなく、設計、納入、運用、定着まで、一貫してサポートする点が特徴だ。

 会場にはサウンドデバイスとシステムの双方が展示されていたが、デバイスはまるで観葉植物に見え、異物感が少ない。システムは監視カメラのマネジメントシステムから着想を得ているといい、空間に音をどのように配置するのかが視覚化されており、直感的でわかりやすい。

 リモート全盛時代を経てオフィスの環境も多様化しており、それぞれに最適な「音」もあるはず。だがそれは、なかなか最適解を見つけにくい分野だろう。オフィスの設計時に、「音」に関するコンサルを頼むことも一般的になるかも?

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