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サイボウズ災害支援チームの知見を災害ボランティアセンター向けに

災害ボランティア向けのkintone研修テキストが販売開始

2024年02月28日 13時30分更新

文● ASCII

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 サイボウズは、2024年2月26日、全国の自治体や社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンターにおいて、kintone(キントーン)を活用するメリット、ノウハウを盛り込んだ「災害ボランティアセンター kintone研修テキスト」の2024年版を発行したことを発表した。販売価格は500円(税込)、サイボウズ商店にて購入できる

 サイボウズは、2020年1月より、サイボウズ製品の期間限定での無償利用やシステム構築などの支援サービスを提供する「災害支援プログラム」を展開。災害ボランティアセンターの運営にkintoneが活用されてきた中で、“実践的なテキストがほしい”という要望を受け、サイボウズ災害支援チームに蓄積されたノウハウや活用術をまとめたのが、同冊子となる。

 同冊子では、災害ボランティアセンターの運営支援システムのスムーズな導入を主な目的とし、災害支援ライセンスの申し込み方法から導入手順、災害時の効果的な活用方法を解説。平時の通常業務への応用やセキュリティ対策のポイントを学べる研修テキストとしても利用できる。

 kintoneは、24の自治体や団体の災害ボランティアセンターで活用もしくは活用の準備が進められており(2023年12月末時点)、熊本の“令和2年7月豪雨災害”や“熱海市伊豆山土石流災害”などで、被災地の復旧・復興支援に効果を発揮している。

 2023年9月にいわき市で発生した大雨災害では、ボランティア参加者にWebフォームから活動予定日を登録してもらい、ボランティアの活動を予測する仕組みをkintoneで構築。また、どこでどうのような支援が必要とされているかの情報をkintoneに集約して、ニーズと対応状況を地図上に可視化することで、資材調達や人員配置などの活動方針を立てた。これにより、ボランティア受け入れ準備や集計、報告作業が大幅に効率化され、被災者への対応時間を確保できたという。

いわき市災害ボランティアセンター開設3日後のニーズ分布地図

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