QPS研究所、小型SAR衛星「ツクヨミ-Ⅰ」の高精細モードによる取得画像公開

オーストラリア シドニー

　QPS研究所は2月1日に小型SAR衛星QPS-SAR 5号機「ツクヨミ-Ⅰ」の高精細モード（スポットライトモード）による取得画像を公開した。

　今回、ツクヨミ-Ⅰの高精細モード（スポットライトモード）による取得画像を民間のSAR衛星において日本最高とうたうアジマス（衛星の進行方向）、レンジ分解能ともに46cmで観測することが可能。

　ツクヨミ-Ⅰは米国Rocket Labのロケット「Electron」によって2023年12月15日に打上げられ、およそ1ヵ月後の1月17日にファーストライト（初画像）を公開。

　その後も順調に調整を続け、この度のスポットライトモードによる取得画像の発表に至ったという。

　同社は小型SAR（合成開口レーダー：電波を使用して地表の画像を得るレーダー）衛星の開発・運用をしている。

　従来のSAR衛星の1/20の質量、1/100のコストで100kg台の高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功し、現在は商用機2機を運用し、夜間や天候不良時でも高分解能・高画質で観測できる世界トップレベルのSAR画像を提供中。

福岡県 福岡市

北海道 函館市 五稜郭エリア

スポットライト詳細
観測場所
①オーストラリア　シドニー　（観測時の天候：くもり）
②福岡県 福岡市　（観測時の天候：くもり）
③北海道 函館市　（観測時の天候：晴れ）
※天候は気象庁及び気象情報サイト公開データより

観測日時
①1月27日3時39分（現地時間）
②1月25日10時7分（日本時間）
③1月24日13時30分（日本時間）

分解能
①アジマス分解能46cm×レンジ分解能45cm（オフナディア角 30.5度）
②アジマス分解能46cm×レンジ分解能46cm（オフナディア角 29.4度）
③アジマス分解能46cm×レンジ分解能82cm（オフナディア角 16.3度）

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