日本語版アプリをいち早く触ってみた
この日に集まった記者のために、Apple Music Classicalの日本語版をいち早くiPhoneで体験できるタッチ&トライの機会も設けられました。
従来のApple Musicでクラシック音楽の作品を検索すると、例えば「ベートーヴェン 運命」というキーワードで検索すると上位の結果には『運命』というタイトルのJ-POPがヒットしてしまいます。Apple Music Classicalならばクラシックの楽曲だけに絞り込んで、意中の楽曲が探しやすいと思います。
クラシック音楽の場合、多くの作品は曲名が長いため、リスト表示の曲名を最後までスクロールしないと「作品番号」による区別が付きにくくて困ることがあります。Apple Music Classicalは、リストに並ぶ楽曲のタイトルをひとめで見やすいようにユーザーインターフェースのレイアウトをしっかりと練っています。
ドルビーアトモスによる空間オーディオに対応する楽曲の臨場感は、クラシックのオーケストラによる演奏と特別に相性がよいと思います。オリジナルの作品でもクラシック音楽をハイライトした「映画音楽」はApple Music Classicalのカタログに収録されています。Apple Music Classicalの方がこれらの映画音楽も見つけやすく、心地よく再生できる環境に感じられるかもしれません。
既にApple Musicのサブスクリプション登録を済ませている方は、追加料金なしで楽しめるApple Music Classicalを活用しない手はありません。筆者も24日以降にまた、より深くApple Music Classicalを試してみたいと思います。
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。