携帯キャリアの災害対応は“競争”から“協力”へ?
そもそも、大災害時の通信エリアの復旧作業というのも、本来であれば、キャリア間の「競争領域」と言えなくもない。
「通信料金は高いかも知れないが、いざと言う時の安心感があるのでNTTドコモを契約する」という考え方で、キャリアを選んでいるという人もいるだろう。
筆者は2011年、東日本大震災直後に、3キャリアが通信エリアをどのように復旧させているのかという取材を現地でしたが、仙台市内の巨大なビルに対策本部を持つNTTドコモと、通信設備内にこじんまりとした対策本部を設置していたKDDI、対策本部を置く拠点がなく、宿泊施設に仮設で対策本部を置き、取材はホテルのロビーで対応してくれたソフトバンクといったように、体制の違いをハッキリと目にしたのが印象的であった。
同じiPhoneを取り扱い、スマートフォンでデータ通信ができ、料金プランは多少の違いしかなかったりする4キャリアであるが、通信設備や災害時の復旧体制においてはかなりの差があるのは間違いない。
ただ、「いざと言うときの体力差も競争領域」というのは、もはや過去の話であり、それよりも「通信で大切な人をつなぎ、一人でも多くの命を救い、一日も早く普段の生活に戻す」という使命のもと、各キャリアが競争ではなく「協調」する時代に変わってきたのかも知れない。

この連載の記事
-
第267回
トピックス
菅元首相に“ハシゴを外された”楽天モバイルの踏ん張りに期待 -
第266回
トピックス
スマホ値上げの足音 実質1.6万円のNothing Phoneが“最後の良心”に? -
第265回
トピックス
アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性 -
第264回
トピックス
KDDI×ローソンが挑む“ニュータウン再生” 住民は不安も、採算に自信 -
第263回
トピックス
「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは -
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 -
第259回
トピックス
KDDI、通信品質で再び首位に ドコモとソフトバンクが不満「あの評価基準はおかしい」 -
第258回
トピックス
アドビ、AIで若年層開拓 “映える”画像を作りやすく -
第257回
トピックス
ドコモ経由の“NISAデビュー”増える マネックスか、SBIか、悩ましい選択に - この連載の一覧へ











