富士通とTOTOは1月18日、センサーを用いた見守り技術を用いた安心・安全な公共トイレ空間の創出に向けた実証実験を開始したと発表した。
バリアフリー化の進展により、高齢者や障がい者、乳幼児連れ等が外出しやすくなったことに伴い、バリアフリートイレの利用状況が多様化。改めてトイレの整備状況や利用実態を把握し、今後の対応を検討する必要性が生じている。しかしその一方、利用者のプライバシーを損なう観点から見守りや防犯を目的としたカメラの設置は難しい側面がある。
今回、富士通は独自のAI技術を用いて、ミリ波センサーから得られた情報を解析し、対象者の位置や高さなどから高精度に姿勢を推定。利用者の状態を反射波情報、点群データとして収集し、長時間の在室や転倒などを検知した結果について、適切に検知できているかどうかなどの有効性を検証する。
実証実験概要
実施期間:1月15日~12月末(予定)
実施場所:TOTO「UD研究所(R&Dセンター)」
富士通「富士通 F3rdLab」
両社では実証実験の評価結果に基づき、プライバシーに配慮した見守り技術のさらなる改善を進め、バリアフリートイレの利用者にとって安全・安心な公共トイレ空間の創出とサービス化を目指すとしている。