「キャリア証明書」の発行で、求める人材を獲得。PitPa、セプテーニ・インキュベート社のインターン生に証明書を発行
株式会社PitPa
デジタルアイデンティティにおけるキャリア履歴を企業主権から学生主権へ
株式会社PitPa(本社:東京都渋谷区 代表取締役:石部 達也、以下「PitPa」)は、株式会社セプテーニ・ホールディングス(本社:東京都新宿区 代表取締役:佐藤 光紀 証券コード:4293)の連結子会社で、新規事業の開発を手がける株式会社セプテーニ・インキュベート(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:松田 忠洋、以下「セプテーニ・インキュベート」)のweb3事業部が長期インターンに参加した学生に「キャリア証明書」を授与するにあたり、その発行を支援いたしました。 今回、証明書が授与された学生は、PitPaと千葉工業大学(所在地:千葉県習志野市 学長:伊藤穰一)が共同で2023年春に開講した授業「web3概論」の成績データを選考材料としてインターンシップに採用された学生です。 本証明書には、インターンシップでの業務内容と担当者からのフィードバックが記載されています。この内容が、新卒採用を行う企業にとっても選考時の判断材料となることから、証明書が授与された学生は、すでに他企業からの内定を獲得しており、本取り組みを通じて学生にとって貴重なキャリア形成の機会を創出することができました。
PitPaと千葉工業大学の産学連携の取り組み
私たちPitPaは、2022年より千葉工業大学と共同で、NFTやVerifiable Credentials(以下、VC)などの先端技術を活用し、学生が自らのキャリアをより主体的に選択できる環境の構築を目指して、様々な取り組みを展開して参りました。
この取り組みの一環として、2023年春にはweb3人材の育成を目的とした「web3概論」を開講し、ブロックチェーン技術を活用した成績の可視化し、web3事業を展開する企業のインターンシップと受講修了者(※一部希望者のみ)のマッチングを実現しました。
このマッチングに際しては、キャリア意識や成長意欲が高い学生の獲得を目的として、インターンシップ終了時に、就職活動に活用できる「キャリア証明書」が発行される旨が告知され、先進的な取り組みに興味がある学生からの応募がありました。
▼「web3概論」の取り組みについて、詳細はこちらのプレスリリースをご覧ください
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000037448.html
本取組みに参画したセプテーニ・インキュベートのインターンシップでは、2023年9月から11月までの3ヶ月にわたって実施され、学生は、web3概論で学んだことを活かしながら、ブロックチェーンを活用したサービス開発に取り組みました。中には、ある開発工程における作業時間を5分の1まで圧縮するという成果を上げた学生もおり、こうした成果や実績などを「キャリア証明書」として可視化し、インターンシップ終了時に授与いたしました。
学生に授与された「キャリア証明書」について
今回、学生に授与された「キャリア証明書」は、学生が自身の強みを認識し、主体的なキャリア形成を促進すると共に、就職活動の際には企業からの「お墨付き」の証として活用されます。
また企業側にとっても、証明書の発行を通じて学生をアトラクトできるほか、たとえインターン参加者が他社へ就職した場合でも、質の良いフィードバックと参加者の就職先情報を「キャリア証明書」を通じて公開することで、「この会社のインターンシップに参加することで成長が見込める」という認知を形成し、これまでリーチできなかったコミュニティや大学から、新たな人材を獲得することも可能です。
よって、2022年6月の三省合意によるインターンシップ定義の改定により、タイプ3の「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」に関しては、学生の情報を採用に活用するにはフィードバックを行うことが要件の一つとされましたが、このフィードバックを戦略的に活用することで、企業の採用ブランディング強化に寄与する可能性があると考えています。
今後も、PitPaは、産学官との連携を一層強化し、「キャリア証明書」を基点に教育機関と企業間の人材データの透明性担保と循環を促すことで、学生にとっての新たなキャリア形成の機会創出を目指します。また、これらの機会を通じて、次世代をリードする人材の育成や企業の採用支援に貢献して参ります。
sakazukiが発行する「キャリア証明書」はVCなどの技術を活用することで、学歴・学修歴・インターンシップでの実績などのキャリアに関するデータが学生個人に紐づく仕組みを実現しています。この仕組みにより、自身のキャリアデータを一生涯にわたって蓄積し、多様なキャリアプランを描くことが可能になります。
また、「キャリア証明書」には、企業担当者によるポテンシャル評価(5項目・5段階の数値評価と定性コメント)も記載されます。これにより、学生は自身のキャリア形成に向けて、在学中に必要な学修経験・就業経験を判断できるようになったり、就職活動時には自身の経験やスキルを客観的に証明する手段として活用できます。
学生を採用する企業側としても、社会人による評価やフィードバックは信頼性が高い情報源となり、学歴や「ガクチカ」とは異なる新たな視点から学生を評価でき、より精度の高いマッチングが期待されます。
▼キャリア証明書に記載される主な内容
所属企業名 / 雇用形態 / 所属期間 / 業務内容(概要と詳細) / 役割とチーム規模 / 使用言語(スキル) / 企業担当者からのポテンシャル評価 / フィードバックコメント / 受賞歴 等
※これらの情報はプライバシーの保護の観点から、学生自身で情報の公開・非公開を設定できるようになっており、エントリーシートの提出や面接時など、必要なタイミングでのみ情報を共有できます。
▼キャリア証明書のデモ画面はこちらからご覧いただけます
https://vcs.staging.sakazuki.xyz/career-credentials/cllnw1sfu0000s6012r5toafx
「キャリア証明書」を受け取った学生からのコメント
千葉工業大学 情報通信システム工学専攻 ねぎさん
今回、インターンシップでの経験をVC(Verifiable Credentials)で記録し、「キャリア証明書」という形で受け取ることができたのは大変嬉しい経験でした。業務に対する評価が可視化されたことで、自分の成長や課題を具体的に把握し、それに対して効果的に取り組むことができるようになりました。このことは、キャリア形成において大変役立つと感じています。
また、「キャリア証明書」によって自分の経験や能力が客観的に証明されたと感じることができ、就職活動の際には大きなアドバンテージになると確信しています。その背景として、従来はインターンシップの実績について、面接の際に自分の口から伝えるしか方法がありませんでしたが、「キャリア証明書」を活用することで客観的な評価を伝えることができるのに加え、自己PRの内容やスキルを証明する際、その証拠として役立つと感じています。
今後も、業務の実績やスキルをより信頼性のある形で第三者に提示できる「キャリア証明書」を活用することで、将来のキャリア形成に繋げていきたいと思っています。
セプテーニ・インキュベート社からのコメント
株式会社セプテーニ・インキュベート 取締役 斉藤 彼野人さん
セプテーニ・インキュベートでは、web3に特化したマーケティングSaaS ocean dict.を提供しております。ocean dict.では「デジタルアイデンティティの相互運用性を高めるために、ブロックチェーン(デジタル公共財)のデータ活用を加速させる」をプロダクト理念として掲げ、特定のサービスや事業者のデータベースにデジタルアイデンティティを依存させずに、ユーザーが主権を持ったデジタルアイデンティティが評価されるための社会基盤を作るために、ブロックチェーンのデータ活用を促進することをミッションとしております。
またセプテーニ・インキュベートが参画する一般社団法人ジャパン・コンテンツ・ブロックチェーン・イニシアティブ(以後JCBI)では、SSI・DID部会にも参加しており、参画企業を横断して企業間コンソーシアムにおけるデジタルアイデンティティの在り方について模索しておりました。今回の取り組みはJCBIの部会においてゲスト講師として参加したPitPaとセプテーニ・インキュベートが繋がったことにより実現いたしました。
「キャリア証明書」を通じた採用では、新しいテクノロジーに関心の高い学生からの応募も多く、実際に開発業務に取り組む中でも高いパフォーマンスを上げてくれました。また「キャリア証明書」という形でフィードバックの場ができることにより、本人のキャリア形成と企業活動の方向性のすり合わせをできる良い機会となりました。
これまで個々人のキャリアにおける企業内の活躍は、各企業のクローズドなデータベースに保存され、退職後は活用されることがほとんどありませんでした。今回のPitPaとの取り組みのように、退職後も活用できる状況でキャリア証明書を発行することにより、デジタルアイデンティティの相互運用が進む社会に一歩近づくことを願っております。
「キャリア証明書」を活用したキャリア形成支援サービス sakazuki(サカズキ)
sakazukiは、第三者証明の職歴や実績などのデータを個人が「キャリア証明書」として活用することで、新たな機会へと繋げるキャリア形成支援サービスです。導入費用は「無料」ですので、ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせ(https://sakazuki.xyz/)ください。
■導入実績:フォースバレー・コンシェルジュ株式会社様、株式会社麺食様、LIFULL Tech Vietnam様、日本電信電話株式会社(NTT)様、千葉工業大学様、datag株式会社様、HENKAKU Community様、セプテーニ・インキュベート様 他
株式会社PitPaについて
【会社概要】
株式会社PitPa(ピトパ)
本社所在地:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコDGビル
代表取締役社長:石部 達也
設立年月日:2018年5月2日
資本金:5,000万円
公式サイト:https://pitpa.jp/
主な事業内容:
・ポッドキャスト制作・マーケティング支援事業
・NFT/VCを活用した人材サービス事業
【株式会社PitPaについて】
PitPaは「メディアのあり方を再定義し、持続可能な経済性を提供する」をミッションに、最先端のテクノロジーを活用しながらポッドキャスト制作事業やNFT/VCを活用した人材サービス業を展開しています。
ポッドキャスト制作事業では、音声コンテンツの制作・配信およびデータ分析をかけ合わせ、ポッドキャストを活用したビジネス・マーケティング・PRを支援してまいります。脚本家やサウンドエンジニアなど、音声番組制作のプロフェッショナルが在籍し、音声番組のコンセプトづくりからレポーティング、コミュニティ形成までを支援いたします。また、最先端の技術を活用した、リスナーのエンゲージメントを高める「会員証NFT」の配布等、新たな音声ビジネスの構築にも取り組んでいます。
・詳細:https://pitpa.jp/creative
NFT/VCを活用した人材サービス業では、「会員証NFT」の配布を皮切りに、個人の学歴や職歴、スキルといった人的資本に関わる証明書のNFT化を通じて「個人」の可能性を最大化し、新たな機会を創出する人材事業にまで発展してきました。今後も、私たちが心から「面白い」と感じたテクノロジーやカルチャーを活用したビジネスの構築を通じて、個人が活躍できる社会の実現に向けて取り組んで参ります。
・詳細:https://sakazuki.xyz/
▼NFT/VCを活用した人材サービス事業「sakazuki」に関するお問合せ
・公式Webサイト:https://sakazuki.xyz/
・公式X(Twitter):https://twitter.com/sakazukixyz