経済産業省令和4年度補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業費補助金」に採択
株式会社New Space Intelligence
衛星データプラットフォームにおける衛星データ利用拡大に向けて
株式会社New Space Intelligence(山口県宇部市、代表取締役:長井裕美子、以下「NSI」)は、経済産業省が実施する「中小企業イノベーション創出推進事業費補助金」において、宇宙分野(地球観測)のうち「テーマB(衛星リモートセンシングビジネス高度化実証)(以下「本事業」)」に採択されたことをお知らせします。
補助対象金額は5年間で15億円となります。本事業では、衛星データの社会実装の加速を目指すべく、運用・開発をする衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」のアプリケーション開発基盤強化を目指します。
■背景
日本国政府は2017年に掲げた「宇宙産業ビジョン2030」にて「2030年代早期に宇宙産業全体の市場規模(1.2兆円)の倍増」という目標を掲げて様々な取り組みを進めております。これに伴い、地球観測衛星データを利用したリモートセンシングの分野でも、農林水産業、物流、インフラ維持・整備、防災・減災、安全保障など様々な産業分野への公的利用及び民間利用の幅が広がっています。さらに、今後、小型衛星コンステレーションによる高頻度な観測の実現により、ビッグデータの一部として、AI等のより高度な解析を組み合わせることで、社会課題解決に向けて更なる貢献が期待されています。
一方、衛星データの質、量、提供タイミング、価格、取扱いの難解さ等の観点で、そのポテンシャルが十分に活用されていないという実態があり、このことが、衛星リモートセンシングの市場の拡大、ニーズと供給の好循環の形成を妨げています。このような課題を解決し、社会課題の解決と衛星リモートセンシング市場の創出を実現するためには、衛星データの質を高め、量を増やし、データの取得や解析を容易にする環境を整備し、ソリューション開発の実証機会を提供するといった衛星データビジネスのサプライチェーン全体における事業強化が必要です。
本事業における「Tellus」のアプリケーション開発基盤強化を通して、衛星データ提供側・利用側の双方の市場拡大に貢献していきます。
■中小企業イノベーション創出推進事業費補助金について
中小企業イノベーション創出推進事業費補助金は、SBIR(Small/Startup Business Innovation Research)制度において、革新的な研究開発を行うスタートアップ等が社会実装につなげるための大規模技術実証(フェーズ3)を実施し、我が国におけるスタートアップ等の有する先端技術の社会実装の促進を図ることを目的としています。
■株式会社New Space Intelligenceについて(https://www.newspaceint.com/)
株式会社New Space Intelligence(NSI)は、タイのAsian Institute of Technology (AIT/アジア工科大学院)と日本の山口大学のメンバーによって設立されたスタートアップです。 NSIは、Geo-enabled社会(すべての産業を衛星データによりアップデートしていく社会)の実現に重点を置き、リモートセンシング、画像処理、人工知能における専門知識と高度な技術を誇っています。NSIは、多様な衛星データを統合して包括的なプラットフォームを形成する機能を備えた「衛星データパイプライン」を開発し、顧客のニーズに対応する最適な情報を提供します。