このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Edge-to-Cloudプラットフォーム拡充などの施策を紹介、東京電力HDも「HPE GreenLake」採用顧客として登壇

HPE望月社長「エッジ、ハイブリッドクラウド、AI領域のリーダー狙う」2024年度方針を説明

2023年12月05日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

東京電力HD:TEPCO DXの中核を担うデータハブを「HPE GreenLake」で構築

 ゲスト登壇した東京電力ホールディングスの関氏は、東京電力グループの取り組みであるTEPCO DXの背景と具体的な目標、そのために必要なデータハブの構築でHPE GreenLakeをどのように活用したのかといったことを紹介した。

大規模なデータハブ「TEPCO Data Hub」の構築や運用にHPE GreenLakeを活用したことを紹介

 関氏は、現在の電力業界におけるメガトレンドを「5D」だと表現した。「規制緩和(De-Regulation)」「分散化(De-Centralization)」「脱炭素化(De-Carbonization)」「人口減少(De-Population)」という4つの「D」に、それらの実現に求められる「DX(Digitalization)」が新たに加わった、5つの「D」である。

 東京電力では現在、電力の安定供給とカーボンニュートラル(CN)両立させるための事業構造変革に取り組んでいるが、その変革を推進する方策のひとつとして取り組まれているのがTEPCO DXだ。

 TEPCO DXでは「データに基づく事業運営の実現」を目標としている。あらゆる取り組みの基盤に「徹底的なデータ化」を据えて、たとえば電気や水素といったゼロカーボンエネルギーの安定供給の実現、顧客の快適な生活と省エネ/コスト削減の実現、CO2排出削減やレジリエンスの実現を図ろうというものだ。

TEPCO DXは「徹底的なデータ化」を通じてゼロカーボンエネルギー社会の実現を牽引することを目指す

 この徹底的なデータ化には「2つのバリュー(価値)がある」と関氏は説明する。ひとつは、データにより社内の業務プロセスを改善していくという価値。そしてもうひとつは、社外のステークホルダーとの間にデータを通じた「信頼」を築くという価値だ。

 この2つの価値を生かして、東京電力ではこれまでの電力事業をさらに改善していくと同時に、データを通じて新たな協力企業のパートナーシップを獲得し、カーボンニュートラル実現の新たなソリューションを開発、提案していく方針だ。

関氏は、データには「2つのバリュー」があると説明し、それぞれを生かして既存電力事業の改善と、新たなパートナーとのソリューション開発を進めると説明

 「徹底的なデータ化」を行い、なおかつそのデータを幅広い取り組みで利用可能にするためには、データの取得/蓄積/利用を仲介する大規模なプラットフォームが必要となる。東京電力では、日本全体のおよそ3分の1にあたる顧客(2800万件)と電力設備(電柱600万本、送電線1万5000km)のデータを扱っており、ここに社員3万人のナレッジも加えて蓄積し、利用可能にしなければならない。

 そこで東京電力では、グループ会社のテプコシステムズが提供するIaaS「TEPcube(テプキューブ)」と、HPEのデータ/コンテナプラットフォーム「HPE Ezmeral」を採用して、「TEPCO Data Hub」を構築した。

 このデータハブの構築にあたっては、2800万件の顧客データが高速に処理できるパフォーマンスのほか、高い可用性とセキュリティ、パートナーとの新規ビジネス開発を可能にするハイパースケーラーとの高速接続や閉域網でのデータ流通、オープンソース(OSS)ベースでの構築、イニシャルコストの抑制とスケーラビリティの高さなど、数多くの要件があった。「非常にわがままな要件を出した」と関氏は笑う。

 TEPCO Data Hubにおいては、ソフトウェアのEzmeralだけでなく、インフラを構成するサーバー/ストレージ/ネットワークハードウェア、さらには構築/運用/サポートの各サービスもすべて、HPE GreenLakeを通じて月額課金型で提供を受けているという。

 「たとえば、システムの監視業務には非常に工数がかかる。特に新サービス立ち上げの場合は、そこに人が割けない。しかし、今回はそこをHPEさんにしっかりやっていただき、工数を削減することができた」(関氏)

 さらに関氏は、システム構築にHPEのエンジニアが加わったことでスケジュールどおりにシステムをローンチすることができ、非常に高いパフォーマンスも実現できたとまとめた。

TEPCO Data Hubを構成するハードウェア、ソフトウェア、さらには構築/運用/サポートサービスは、すべてHPE GreenLakeを通じてAs-a-Service型で調達した

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    スマホ

    ここまで便利なのか! 子どもの居場所を90秒間隔で教えてくれる、安心の見守りガジェットがすごいぞ

  2. 2位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePoint APIを使う ― SPOリストを自動作成するフローを作ろう

  3. 3位

    クラウド

    「すでに開発コードの4分の3はAI生成」 Google Cloud CEO、エージェント時代の戦略を語る

  4. 4位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  5. 5位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  6. 6位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  7. 7位

    sponsored

    “脱VPN”方針の大手エネルギー企業、だがZTNA移行の成功パターンが分からず… どうすればよい?

  8. 8位

    データセンター

    NTT、AIインフラ構想「AIOWN(AI×IOWN)」を発表 国内データセンター総容量は3倍超の「1ギガワット」へ

  9. 9位

    ビジネス・開発

    デモ映えするAIオペレーターは誰でも作れるが、AIコンタクトセンターは運用で失敗する

  10. 10位

    ビジネス

    東急、会員250万人のポイント基盤刷新プロジェクト 合意形成の舞台裏にBacklog

集計期間:
2026年05月05日~2026年05月11日
  • 角川アスキー総合研究所