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AI活用の加速を背景として「ハイブリッドクラウド戦略がさらに重要なものに」

HPEのネリCEO、NVIDIAとのタッグで「AIというチャンス」に自信

2024年07月22日 15時30分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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Hewlett Packard Enterprise(HPE)が、NVIDIAと共同開発したプライベートクラウドAIソリューションを発表

 Hewlett Packard Enterprise(HPE)が、NVIDIAと共同開発したエンタープライズ向けのAIソリューション「HPE Private Cloud AI」を発表した。ハードウェアベンダーもソフトウェアベンダーもこぞってNVIDIAとの提携を発表する中で、HPEは「技術から市場戦略まで密にタッグを組む」という。

 今年(2024年)6月、米国ラスベガスで開催されたHPEの年次カンファレンス「HPE Discover 2024」では、同社CEOのアントニオ・ネリ氏がAI戦略に関する記者の質問に答えた。その発言を追ってみたい。

HPE CEOのアントニオ・ネリ(Antonio Neri)氏

HPE Discover 2024には、NVIDIA 共同創業者でCEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏も登場した

基調講演の会場はラスベガスの新名所「Sphere」

 HPE Discoverは例年どおり、ラスベガスのThe Venetian Convention and Expo Centerを会場に開催された。ただし、ネリ氏が登壇した初日の基調講演は、Venetianから徒歩10分ほどの場所にあるラスベガスの新名所、「Sphere」で開催された。

 2023年秋にオープンしたSphereだが、こうしたイベントの基調講演を行うのはHPEが始めてだという。ネリ氏は、昨年のHPE Discoverを開催した際に工事中のSphereを内覧して「来年はここで基調講演をやると決めた」と振り返る。

 「社内からは本気か? どうやって? とも言われたが、目標を設定して全員がそれに進めば何でも達成できる。AIのような施設(=Sphere)でAIの発表を行うことができて、今回はすばらしいイベントになった」

「Sphere」は、建物の全面が高精細なLEDディスプレイで覆われた、球体型のアリーナ施設だ

「プライベートクラウドAIについては100%、NVIDIAと組む」

 HPEは今回のDiscoverで、NVIDIAとの提携を通じて構築するAIコンピューティングブランド「NVIDIA AI Computing by HPE」を発表した。その第一弾となる製品が「HPE Private Cloud AI」だ。

 “AIのターンキーソリューション”と銘打たれたHPE Private Cloud AIは、AI開発や実行の基盤となるプライベートクラウド向けのAIテクノロジースタックである。導入する企業は、用途や必要なスペックに応じて“Tシャツを選ぶように”システムのサイズ(Small/Medium/Large/Extra Large)が簡単に選べる。

「HPE Private Cloud AI」を構成するコンポーネント

 NVIDIAとの提携について、ネリ氏は「これまでも提携関係にはあったが、今回は『顧客企業が(AIに関して)どのような課題に直面しているのか』をNVIDIAと一緒に検討し、ソリューションを構築した」と説明する。

 記者からは、HPE Private Cloud AIはNVIDIAとの提携に限定される独占的なものか、あるいはほかの半導体ベンダーとも同様のソリューションを構築する可能性があるのか、という質問が飛んだ。

 ネリ氏はまず、HPEではオープンなエコシステムを重視しており、たとえばスパコンにもAMDとIntelの半導体を採用するなど「半導体の多様性という考えは支持している」と語る。ただし、「ここ(NVIDIA AI Computing by HPE)でのNVIDIAとHPEの提携は非常に特別なものだ」と述べ、「プライベートクラウドAIについては100%、NVIDIAと組む」と明言した。

 なお、競合ベンダーのDell Technologiesが今年5月に「Dell AI Factory with NVIDIA」を発表している。ネリ氏は、Dell AI Facrotyは顧客が自ら設定しなければならないのに対して、HPE Private Cloud AIは統合されたターンキーソリューションだと、その違いを説明する。さらに、HPEがNVIDIAと市場戦略まで共同展開する点も、Dellとは異なると強調した。

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