空飛ぶEVクレーン「スカイクレーン」機体重量（70kg）よりも重い80Kgの荷物を乗せての試験飛行に成功！

株式会社ワールドスキャンプロジェクト

ドローンやセンサーの開発などを行う株式会社ワールドスキャンプロジェクト（本社：東京都新宿区、代表取締役CEO：上瀧 良平、以下「WSP」）は、2023年10月30日、開発中の空飛ぶクレーン「スカイクレーン」の試作機で飛行テストに成功しました。


WSPは、未来の建設インフラ開発の一環として、スカイクレーンの開発に取り組んでいます。スカイクレーンとは、文字通り空中を飛ぶことができるクレーンのことを指します。一般のクレーンと同様で人が操作しますが、地上を移動するのではなく、空中を移動することができるというものです。
この度、WSPのスカイクレーンの試作機（試作初号機）が完成し、10月30日、千葉県(某所)にて、テストフライトを実施しました。このテストフライトで試作機は地上1mの高さまで浮上。機体重量70kgのスカイクレーンが、重さ80kgの荷物を乗せた状態で、7分間にわたってその飛行高度を維持しながら、前後左右5～7mの移動に成功しました。

◆空飛ぶクレーンが建設業界の課題に及ぼすメリット
空飛ぶクレーンは、建設業界に様々な利点をもたらす可能性があります。
１. 効率向上と生産性の向上
空飛ぶクレーンは自動化された作業を行うため、通常のクレーンよりも迅速で正確な動作が期待できます。これにより、建設プロジェクトの進行スピードが向上し、生産性が向上する可能性があります。

２. 安全性の向上
空飛ぶクレーンは人が直接作業する必要がなく、高所や危険な場所での作業を行う際に人間の安全性を向上させます。事故のリスクを低減し、安全な建設環境を確保することが期待されます。

３. アクセスの向上
空飛ぶクレーンは地形や障害物に制約されにくいため、従来のクレーンがアクセスしにくい場所でも作業が可能です。これにより、複雑な建設現場や制約のある場所でも効果的に作業できる可能性があります。

４. 人員削減
離陸・着陸ポイントに1名ずつの合計2名で対応が可能。これにより、建設プロジェクトの進捗を迅速にすることができます。

◆空飛ぶクレーンの活用事例
１. 建設現場での空中資機材運搬：
空飛ぶクレーンは高層ビルや高速道路の建設に必要な資機材（セメント、単管パイプなど）を空中から運搬するのに利用できます。これにより、地上の制約を回避し、迅速かつ効率的な物流の確保が可能。

２. 貨物船の積荷作業：
空飛ぶクレーンは港湾や貨物船での積荷作業に活用できます。船とクレーンが連携して、コンテナの積み降ろしや船上での重い貨物の運搬が可能です。

３. 鉄塔メンテナンス時の資材運搬：
空飛ぶクレーンは鉄塔などの高所の構造物のメンテナンス作業に使用可能。塗料缶やボルト・ナットなどの資材を高い位置にある作業現場に届けることができます。

４. 離島や過疎地への荷物運搬：
空飛ぶクレーンは離島や過疎地など、往来が難しい場所への荷物運搬に利用できます。陸路が難しい状況でも、空を介して物資を直接運搬することが可能です。

５. 被災地への救援物資運搬：
災害が発生した場合、空飛ぶクレーンは被災地への救援物資を迅速かつ効果的に運搬する手段として利用できます。

◆空飛ぶクレーンの将来性
空飛ぶクレーンは建設業界だけでなく、物流や被災地での利用など、さまざまな分野において将来的に重要な役割を果たす可能性があります。技術の進化や自動運転技術の進展により、性能や機能が向上し、効率的で安全な作業が可能になるでしょう。持続可能性の観点からも注目され、環境に対する影響が少なく、省エネルギーな選択肢として採用される可能性があります。適用範囲が拡大し、法規制が整備されることで、普及が進むと期待されます。

【スカイクレーン 機体仕様】 (2023年11月現在)
機体サイズ：W 2800mm × D 2800mm × H 1100mm
モーター：100V 最大推力 300kgf
バッテリー：100V
機体重量：約70kg

＜株式会社ワールドスキャンプロジェクト概要＞
代 表 者：CEO 上瀧 良平
設 立：2020 年1月22日
所 在 地：東京都新宿区西早稲田 2-18-23 スカイエスタ西早稲田2F
主な事業：センサ、ガジェット、Web3 インフラ、ロボット、ドローンその他関連製品の研究開発・設計・製造・販売・輸出
共同研究：九州大学、名古屋大学
U R L：https://world-scan-project.com/