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新テーマは「インテル、AI(愛)入ってる。」Meteor Lakeでインテルが目指すAIの未来とは

2023年12月19日 17時00分更新

文● ジサトラユージ 編集● ASCII

提供: インテル株式会社

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新テーマは「インテル、AI(愛)入ってる。」Meteor Lakeでインテルが目指すAIの未来とは

  日本時間12月15日、インテルは開発コードネーム「Meteor Lake」と呼ばれる次世代のモバイルPC向けCPUをグローバルローンチした。

 これまでインテルでは、「第xx世代インテル Core プロセッサー」というような名称を使用していたが、今年6月、同社はCPUをリブランディングすることを発表。世代で数えて14世代目に当たるMeteor Lakeのモバイル向けCPUからは、「インテル Core Ultra プロセッサー」または「インテル Core プロセッサー」という名称になる。

 これまでは、「Core i9/i7/i5/i3」で表記されていたティアーには"i"がなくなり、「Core Ultra 5/7/9」または「Core 3/5/7」でグレードが表わされる。

新テーマは「インテル、AI(愛)入ってる。」Meteor Lakeでインテルが目指すAIの未来とは

Core Ultra プロセッサーは上位のラインアップとして、5/7/9の3つのティアーがある

新テーマは「インテル、AI(愛)入ってる。」Meteor Lakeでインテルが目指すAIの未来とは

Core プロセッサーはUltraより下位のラインアップとなり、ティアーも3/5/7で数字が小さくなっている

 第13世代では、同じCore i7でも「Core i7-13850HX」、「Core i7-13800H」、「Core i7-1370P」、「Core i7-1365U」とシリーズごとに分かれていたり、さらには同じHXシリーズのCore i7でもスペックの異なる「Core i7-13850HX」、「Core i7-13700HX」、「Core i7-13650HX」があったりと、名称が複雑化していた。

 新CPUの型番は、「Core Ultra 7-165H」といった形。ティアーが同じ7でも、Ultraが付くかどうかでグレードが判別できるようになっている。細かいスペックの差異が末尾の数字とアルファベットで表されるのは同様だが、少なくともCore UltraとCoreのどちらが上位なのかはぱっと見でもわかる。

 今回のリブランディングには、PCにあまり詳しくない人でもそうした判別が容易になるようにという意図があるという。最初にローンチされたラインアップには、PBPが28Wの「Hシリーズ」と15WのUシリーズがあり、2024年にはさらにモデルが追加される予定だ。主なラインアップは以下の通り。

■Hシリーズ

型番 Core Ultra 7 165H Core Ultra 7 155H Core Ultra 5 135H Core Ultra 5 125H
コア数(Pコア+Eコア+LP Eコア) 6+8+2 6+8+2 4+8+2 4+8+2
スレッド数 22 22 18 18
インテル スマート・キャッシュ(LLC) 24MB 24MB 18MB 18MB
Pコア
最大クロック
5.0GHz 4.8GHz 4.6GHz 4.5GHz
Eコア
最大クロック
3.8GHz 3.8GHz 3.6GHz 3.6GHz
内蔵
グラフィックス
Intel Arc GPU Intel Arc GPU Intel Arc GPU Intel Arc GPU
GPU最大クロック 2.3GHz 2.25GHz 2.2GHz 2.2GHz
Xeコア数 8 8 7 7
ニューラルプロセッサー Intel AI Boost Intel AI Boost Intel AI Boost Intel AI Boost
ニューラルコンピュートエンジン 2x Gen3 2x Gen3 2x Gen3 2x Gen3
最大メモリースピード DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
最大メモリー容量 64GB(LP5)
96GB(DDR5)
64GB(LP5)
96GB(DDR5)
64GB(LP5)
96GB(DDR5)
64GB(LP5)
96GB(DDR5)
PBP 28W 28W 28W 28W
MTP 65W 65W 65W 65W

■Uシリーズ

型番 Core Ultra 7 165U Core Ultra 7 155U Core Ultra 5 135U Core Ultra 5 125U
コア数(Pコア+Eコア+LP Eコア) 2+8+2 2+8+2 2+8+2 2+8+2
スレッド数 14 14 14 14
インテル スマート・キャッシュ(LLC) 12MB 12MB 12MB 12MB
Pコア
最大クロック
4.9GHz 4.8GHz 4.4GHz 4.3GHz
Eコア
最大クロック
3.8GHz 3.8GHz 3.6GHz 3.6GHz
内蔵
グラフィックス
Intel Graphics Intel Graphics Intel Graphics Intel Graphics
GPU最大クロック 2GHz 1.95GHz 1.9GHz 1.85GHz
Xeコア数 4 4 4 4
ニューラルプロセッサー Intel AI Boost Intel AI Boost Intel AI Boost Intel AI Boost
ニューラルコンピュートエンジン 2x Gen3 2x Gen3 2x Gen3 2x Gen3
最大メモリースピード DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
最大メモリー容量 64GB(LP5)
96GB(DDR5)
64GB(LP5)
96GB(DDR5)
64GB(LP5)
96GB(DDR5)
64GB(LP5)
96GB(DDR5)
PBP 15W 15W 15W 15W
MTP 57W 57W 57W 57W

■2024年 Q1ローンチ予定

型番 Core Ultra 9 185H Core Ultra 7 164U Core Ultra 5 134U
コア数(Pコア+Eコア+LP Eコア) 6+8+2 2+8+2 2+8+2
スレッド数 22 14 14
インテル スマート・キャッシュ(LLC) 24MB 12MB 12MB
Pコア
最大クロック
5.1GHz 4.8GHz 4.4GHz
Eコア
最大クロック
3.8GHz 3.8GHz 3.6GHz
内蔵
グラフィックス
Intel Arc GPU Intel Graphics Intel Graphics
GPU最大クロック 2.35GHz 1.8GHz 1.75GHz
Xeコア数 8 4 4
ニューラルプロセッサー Intel AI Boost Intel AI Boost Intel AI Boost
ニューラルコンピュートエンジン 2x Gen3 2x Gen3 2x Gen3
最大メモリースピード DDR5-5600
LPDDR5/x-7467
LPDDR5/x-6400 LPDDR5/x-6400
最大メモリー容量 64GB(LP5)
96GB(DDR5)
64GB(LP5) 64GB(LP5)
PBP 45W 9W 9W
MTP 115W 30W 30W

インテルから愛をこめて
AI社会への移行をサポート

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インテルのAIに対する取り組みを語るインテル株式会社 執行役員 マーケティング本部本部長の上野晶子氏

 こうしたマーケティング施策の背景にあるのは、同社がプロダクトベースからユーザーベースのマーケティングへと注力していく姿勢の表れといえる。

 すなわち、「その製品は技術的に何がスゴイか」というよりも「その製品を使うことでユーザーが何を得られるのか」を重視したマーケティングということだ。前者ではハードウェアに強い関心がある人以外にはリーチしにくかったが、後者ではハードウェアに詳しくなくても「PCでやりたいことがある」という人に対してリーチできる。

 では、“ユーザーのやりたいこと”とは何なのか? というところだが、もちろんそれは人それぞれなので一概には言えない。しかし、世間のトレンドとして必要とされるものはある。今回のMeteor Lake世代のCPUでターゲットとしているのは、ずばり「AI」だ。

 「ChatGPT」のようなチャットボットや、「Stable Diffusion」といった画像生成システムなど、2023年にはAIの普及が大きく進んだ年となった。現在、AIはクラウドを基盤にしたものも多いが、今後はローカルのPC上でAIを活用することがより増えるだろう。

 インテル株式会社 執行役員 マーケティング本部本部長の上野晶子氏は、こうしたAIの進歩が「PC利用のパラダイムシフト」を引き起こすと語った。そして、そんな新しいAI社会に向けて同社が新たに掲げるスローガンが「インテル、AI(愛)入ってる。」だ。

新テーマは「インテル、AI(愛)入ってる。」Meteor Lakeでインテルが目指すAIの未来とは

 このスローガンをもとに、AIがより使いやすくなる未来を創るため、インテルではエコシステムとハードウェアの両面からサポートしていくとのこと。

新テーマは「インテル、AI(愛)入ってる。」Meteor Lakeでインテルが目指すAIの未来とは

AI開発者向けのコミュニティー「AI PC Garden」をインテル主導で立ち上げ。ゲーマー向けの「RUGs」やクリエイター向けの「インテル Blue Carpet Project」に続く施策のようだ

 そうした取り組みの一つとなるのが、AIソフト開発者やAIビジネスを行う企業向けのコミュニティー「AI PC Garden」だ。これは、インテルが提供する推論エンジン「OpenVINOツールキット」を活用した最新の技術を学んだり、ディスカッションしたりする場を設けるもの。Discordコミュニティーの立ち上げや、必要に応じて技術トレーニング、機材貸与なども行うという。

 “Garden”(庭)という名は、いろいろなアイディアの種を持った人たちが集まり、さまざまなビジネスやサービスがインテルの土壌で花開いていく場所になれば、と言う想いを込めているという。

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