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AWS re:Inventで披露されたデータベースの革新

AuroraはServerlessからLimitlessへ 量子チップのR&Dも披露

2023年11月29日 11時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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量子コンピューティングのチャレンジはエラー訂正の効率化

 サーバーレスへの旅路を終えたデサントス氏が、次の目的地として選んだのは量子コンピューティング(Quantum Computing)だ。毎年取り上げているチップ開発のトピックだが、今年は最後に量子コンピューティングのチップ開発について紹介した。

最後のトピックは量子コンピューティング

 1と0というビットでステートを表現する現在のデジタルコンピューティングに対して、量子力学をベースにする量子コンピューティングは「量子ビット(Qubit)」という球体オブジェクトでステートを表現する。そして量子同士の相互関係で起こる「もつれ」の特徴を活かし、従来のデジタルコンピューティングでは難しかった問題を迅速に解決することが可能だ。「汎用のコンピューターは難しいかもしれないが、今まで難しかった問題を最適化して解くことができるかもしれない」とデサントス氏は語る。

 ただ、理論や実験は確立しているものの利用までの技術開発が難しいのが、現在の量子コンピューティング。普及していない理由の1つにエラー発生率の高さがあるとデサントス氏は指摘する。1と0のみを扱うデジタルコンピューティングでは、両者を見誤らないよう、いろいろな形でエラー訂正の仕組みが組み込まれている。一方、さまざまなステートを持つ量子の場合はノイズが多く、エラーが発生しやすい。

 エラー訂正の改良により、15年前に比べて、エラー回数は100倍の改善を見せているが、実際に利用するにはまだまだノイズが多い。AWS Quantum Teamはこのエラー是正のため、カスタムチップを用いたデバイスを開発しており、セッションでは物理量子ビットに組む込む様子がビデオで披露された。「マイルストーンを披露できるのはうれしい。この分野でもエラー訂正の技術開発の時代に入り、ワクワクしている」とデサントス氏。

量子コンピューティングでのチャレンジ

 最後デサントス氏は、さまざまな分野における「Still Day One」のチャレンジ精神をアピールして、ナイトライブを終演させた。イベントは12月1日まで行なわれる。

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