このページの本文へ

西田宗千佳の「AIトレンドトラッキング」 第8回

アップル新型「MacBook Pro」生成AIを意識したスペックに|AIニュースまとめて解説

2023年11月09日 07時00分更新

文● 西田宗千佳 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ChatGPT対抗の本命「Claude 2」ついに日本でも利用可能に(10月18日)

 ChatGPTが日本でこんなに注目されたのは、間違いなく「日本語で使えた」からだ。大多数の人には英語だけのサービスは接しづらい。

 AnthropicはAmazonから最大40億ドルの投資を受けることが発表されており、Googleとも連携している。

 ChatGPTの対抗馬と言われるものがどうなるのか触れてみるにはいいチャンスだ。

産総研、世界トップレベルの生成AIの開発を開始(10月19日)

 国内LLMの動きが活発化している。産総研の取り組みはその1つだが、NTTの発表など複数の動きがありそうなので、この辺は11月中盤掲載予定の記事でまた詳しく触れたいと思う。

朝日新聞社、記事校正履歴を学習させたAI搭載の校正支援ツール「Typoless」(10月23日)

 記事校正は、過去からルールベースのAIが活躍してきたジャンルであり、新聞社の多くが、NTTデータが開発した「Press Team」に自社のルールを組み込んで執筆のために社員に提供していたりもする。

 一方、機械学習ベースの「モダンな」AI校正も多数あり、その代表格が、マイクロソフトがWordなどに組み込んでいる「Microsoftエディター」である。

 Typolessは筆者も使ってみたが、なかなか良い。朝日新聞の校正ルールをうまく取り込んでいて、指摘内容も妥当だ。「あれ?」と思うような間違った指摘や、修正すべき単語が「XXXX」という伏字(本当にXが4つ並んでいた)だったというバグ的な挙動もあるが、使うにつれ改善はされるだろう。リソースをもつ企業がAIをてこにそれを外に出していくのは良い流れかと思う。

 ただ、個人向けに「月額2200円もしくは5500円」というのは高いし、ちょっと提供方向が杓子定規だ。「コミケの前だけ使いたい」といった用途向けに、チケット制での提供があってもいい。

カテゴリートップへ

この連載の記事
ピックアップ