パナソニックブースでは、Mobile Living Roomのほかにも、「笑顔が循環するくらしへ。」をテーマに、パナソニックグループが思い描く将来のくらしを表現。モビリティが、家や街、人をつなぎ、移動によって、誰かを笑顔にする社会の実現に向けた取り組みを紹介した。
「100年にわたって、人のくらしに寄り添ってきたパナソニックが、モビリティやエネルギーに関わるノウハウを活用し、地球環境との調和を考え、人々が安心して、もっと快適に移動できる未来のくらしを実現することを提案した」(パナソニック オペレーショナルエクセレンス スペース&メディアコミュニケーションセンター スポンサーシップ・イベント推進室 展示・イベント課の伊藤寛人課長)という。
ちなみに、パナソニックグループ全体として、単独ブースを設けるのは、前身となる東京モーターショーを含めて今回が初めてとなった。
では、Mobile Living Room以外のパナソニックグループブースの展示を見てみよう。
同ブースでは、ITS(高度道路交通システム)搭載サイクルモビリティ(B2X)の体験のほか、パナソニクッグループ各社が持つEV普及に貢献する車載デバイスソリューションを一堂に展示した「Automotive Devices & Solutions」、EVやPHVに搭載されているバッテリーに蓄積した電力を家庭で使用する「Vehicle to Home」を展示した。
自転車と自動車が通信し、出会い頭事故を回避
B2Xでは、実証実験を行っているITSを活用し、自転車と自動車との車車間通信を通じて、見通しの悪い交差点での出会い頭事故を回避することができるデモストレーションを行った。
スクリーンに投影された街中を、自転車を漕ぎながら進むと、見通しの悪い場所から車が飛び出してくるシーンを再現。ITS通信が無い場合には事故に遭遇してしまうが、ITS通信があると、自転車にも、相手の自動車にも事前に危険を告知し、事故を回避できるという。
自転車のハンドル部には、小型のディスプレイが搭載されており、そこにスピードが表示されるほか、次の交差点でクルマが飛び出す可能性があるため、自動車が接近していることを警告したり、相手から「お先にどうぞ」というメッセージが送られ、それに対して、サンキューボタンを押せば、相手のクルマに「ありがとう」のメッセージを届けたりといったことが可能になる。
「事故を未然に防ぎ、行きたい場所に、安全に、自由に移動できる社会の実現とともに、リアルの形で『いいね』を送ることができる。コミュニケーションを通じて、笑顔を循環する社会を実現できる」としている。
パナソニックの製品は車載でも活用されている
Automotive Devices & Solutionsは、パナソニックオートモーティブやパナソニックインダストリー、パナソニックエナジーの3つの事業会社が持つ車載向けの60製品を展示した。
クルマを模した展示に、パナソニックグループの技術や製品がどこに搭載され、環境課題の解決や、快適な車室の実現、安心安全の実現に貢献しているかとった様子を紹介。タッチパネルを用いて搭載している技術や製品を確認できたり、光を使って直感的に理解できるようにした。
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