見栄えがいい水冷「IceMyst」でPCに花を咲かせる(冷却効率を探る)のが最高に楽しい!
2023年10月26日 11時00分更新
文● 加藤勝明(KTU) 編集●北村/ASCII
提供: SilverStone/協力: テックウインド
サーモグラフィーでも効果をチェックする
予備実験時の風景。サーモグラフィーカメラ「FLIR ONE」をマザーの真上に設置しているが、ファンを増やすとマザーが見えなくなってしまうことに気がついたため、本試験ではナナメ上から撮影することとした
このテストを実施するにあたりサーモグラフィーカメラでマザー表面温度も測定した。真上から見るとファンの影に隠れてしまうため、メモリーモジュール側からCPU付近を見下ろす形で撮影している。
ファン0基の場合:負荷をかける前
ファン0基の場合:負荷開始から10分後。最高温度を記録したのは水冷ヘッドのすぐ右、メモリーモジュールの上(図中基準、以下同様)のポイントだった(黄緑色の矢印位置)
ファン1基(8時方向)の場合:負荷をかける前
ファン1基(8時方向)の場合:負荷開始から10分後
M.2とVRM温度下げに最も効果がみられたファン1基8時方向設置パターンでは、マザー表面の温度がファン0基よりも10度以上低下(簡易的なサーモグラフィーなので誤差はある)。ただ最高温度を示した点がCPUソケットの右ではなく、左側である点は謎だ(ファンの風量という意味ではCPUソケットの右側が一番シビアなはずだからだ)。
ファン1基(9時方向)の場合:負荷をかける前
ファン1基(9時方向)の場合:負荷開始から10分後
ファンを9時方向に設置してもマザー表面の温度はしっかり下がっている。アイドル時はM.2 SSDのヒートシンクの上だったが、高負荷時はCPUソケットの右側にホットスポットが移動している。
ファン1基(10時方向)の場合:負荷をかける前
ファン1基(10時方向)の場合:負荷開始から10分後
ファンを10時方向にした場合はアイドル時はM.2 SSDのヒートシンクの上、高負荷時ではM.2とCPUソケットの中間あたりが熱い。この設置パターンだとCPUソケットの右にホットスポットがない(一応黄色い部分はあるが)のは納得できる。
ファン1基(12時方向)の場合:負荷をかける前
ファン1基(12時方向)の場合:負荷開始から10分後
12時方向に設置した場合も高負荷時はM.2とCPUの中間あたりが最も熱くなるようだ。
ファン3基の場合:負荷をかける前
ファン3基の場合:負荷開始から10分後
ファン6基の場合:負荷をかける前
ファン6基の場合:負荷開始から10分後
ファン3基や6基になると、ファンで熱が追い隠されてしまう部分が多くなるため、定量的な分析は難しい。まあ効果はありそうだ、という感じは伝わっただろうか?
ちなみにファンを6基重ねても効果はなく、1基の場合とほとんど差がなかった