ノイキャン効果を自動最適化する「適応型オーディオ」
USB-CモデルのAirPods Proの発売に合わせて、第2世代のAirPods Proにはソフトウェアアップデートにより3つの新しい機能が加わります。
ひとつが「適応型オーディオ」です。ユーザーがいる場所の環境ノイズの状況に合わせて、AirPods Proがノイズキャンセリングと外部音取り込みの「バランス」が最適になるよう自動的に調整する機能です。
第2世代のAirPods Proからノイズキャンセリングの消音効果が、初代のモデルに比べて約2倍に強化されました。ノイズキャンセリングを有効にすると、隣で話している人の声もほぼ聞こえなくなり、音楽などを再生すると完全にシャットアウトされます。外部音取り込みにモードを切り換えると、他のワイヤレスイヤホンに類を見ないほど周囲の環境音がクリアに聞こえてきます。ふだんはノイズキャンセリングをかけつつ、周りの人に話しかけられたり、ドアベルが鳴った時などに反応できるようにしたいというユーザーのフィードバックを受けて、適応型オーディオが新たに作られたそうです。
AirPods Proのソフトウェアアップデートが完了すると、デバイスの設定画面の「ノイズコントロール」にタップして切り換えられるメニューが加わります。コンテンツ再生を始めると、コントロールセンターのAirPodsの音量スライダーを長押しして、ノイズコントロールの切り換えを選択後、ノイズキャンセリング/外部音取り込み/オフのほかに「適応型」が選べるようになります。
モードの切り替えは、AirPods Proの設定画面から「AIRPODSを長押ししたときの操作」の中に「適応型」を割りあてれば、イヤホンの感圧センサーリモコンの長押し操作で素速くできるようになります。切り換えが実行されたことを知らせるチャイムも、適応型の音が新設されているので、現在の設定モードは「聞きわけ」ができます。
筆者は今回、新しいAirPods Proを飛行機の中で試してみました。筆者の体感では「ノイズキャンセリング」モードの消音効果が100%だとすれば、「適応型」モードに切り換えても60〜70%前後の消音効果が得られます。そのうえで機内アナウンスが聞こえてきたことが音楽を再生しながらでもわかるほど「外部音取り込み」の効果も得られます。小さな子どもの泣き声も消音効果を通り抜けて聞こえてくるので、ご家庭でAirPods Proがより活用しやすくなりそうです。
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