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NEXT GIGA向け推奨パソコンは、利用目的に応じた2種類のスペックで展開

NEXT GIGAでは学校・教師・生徒の課題解消で「三方良し」推進、日本マイクロソフト

2023年10月18日 15時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 日本マイクロソフトは2023年10月17日、2025年を目途に本格化を迎える、文部科学省のGIGAスクール構想におけるICT環境の更新 (いわゆるNEXT GIGA) に向けた取り組みを紹介する記者説明会を実施した。

 GIGAスクール構想の開始から3年、約900万台のパソコンが小中学校に導入されたといわれる。「その中で(パソコンの)3割はWindows、クラウドで5割はMicrosoft 365が採用された。高校市場では、5割から6割がWindowsとMicrosoft 365を活用している。日本全国で大きな改革が進み、新しいICT教育が徐々に定着化し始めた」と、日本マイクロソフトの執行役員で文教営業を統括する中井陽子氏は振り返る。

日本マイクロソフト 執行役員 パブリックセクター事業本部 文教営業統括本部 統括本部長 中井陽子氏

 中井氏はこれまでの変革の例として、松山市とつくば市での取り組みを紹介した。

 松山市立椿小学校では、「Microsoft Teams for Education」を軸に学級経営の深化に取り組んだ。「Microsoft Reflect」で児童の気持ちの推移を可視化し、主観ではなくデータに基づいた寄り添う指導を実現した。つくば市教育委員会では、Microsoft Teams for Educationで生徒たちの考えを授業中に共有して「探究思考」を活性化、主体的な学びをTeamsの安全なインフラ内で促したと説明する。

松山市立椿小学校の事例

つくば市教育委員会の事例

GIGAの定着化に向けた「三方良し」を実現する「三位一体の改革」

 成功した事例もある中で「GIGAが定着化するにはまだまだ課題もある」と中井氏は言う。自治体(学校)の観点では、予算に限りがあり、生徒用の端末は用意できたが足りないものも多く、コストが膨らんでいる。教職員は、とにかく忙しく、通常業務にICTという新たな要素も加わったことで負担が増えた。児童生徒は、ICTを使った新しい学びができるようになった一方、精神的幸福度や学習意欲が低下傾向にある。

学校におけるGIGAの「定着」に向けて、解決すべき課題も

 日本マイクロソフトでは、これらの課題を解決してGIGAを定着化させるには、自治体・教職員・児童生徒が「三方良し」となる未来を見据えて進む必要があり、そのために「三位一体の改革」が必要だと考えている。

 「三位一体の改革」とはすなわち、学校での働き方改革、先生の教え方改革、子供たちの学び方改革であり、マイクロソフトの教育ソリューションはそのそれぞれを支援するという。

「三位一体の改革」を実現するマイクロソフトの教育ソリューション

 学校での働き方改革においては、コスト面にも配慮しながら、場所と時間を選ばない働き方を支援する。「Microsoft 365 Education A3/A5」を包括ライセンスに切り替えることで、費用はそのままで、生徒向けの無償ライセンス特典が付属し、生徒はMicrosoft 365 AppsやWindows 10/11 Educationなどを無償で活用できる。生徒のパソコン用のMDMライセンスも付随しており、予算が限られた中で、学校もしくは自治体全体をカバーする環境を実現するという。

 先生の教え方改革では、学びの進捗の見える化と、個別最適な生徒への指導を支援する。Microsoft Teams for Educationが学習に加えて教師の業務効率化をサポートするほか、「Learning Accelerators(AIによる個別最適化ツール)」が生徒の学習の進捗、心の状態、生徒とのつながり、デジタル利用時間などの「見える化」を図る。

 子供たちの学び方改革では、Learning AcceleratorsやWindows 11パソコンが、生徒の学習に対する関心ややる気を向上させ、学習効果を高めると同時に、心のケアを支援する。

AIのアシスタントティーチャーが教師・生徒をサポート

 説明会で特に強調されたのは、Microsoft 365 Educationで無償利用できる学習支援ツール、Learning Acceleratorsだ。2021年の提供開始から拡充を続けており、基礎学力や将来を見据えたスキルにおいて、教師の課題管理、生徒へのリアルタイムな指導を、AIがサポートする。ダッシュボードにより、個人・クラス・学校単位で進捗や結果を可視化することも可能だ。海外ではコロナ禍を機に普及が進み、「教室にアシスタントティーチャーが20人いるようだ」という声も挙がっているという。

Learning Acceleratorsの全体構成

 日本国内でもLearning Acceleratorsの利用が増えており、機能のひとつである「AIを使った音読練習(Reading Progress)」は、恥ずかしさから声を出せない児童が意欲的に取り組んでいる、適格なアドバイスで繰り返し学べることから主体性を育めている、といったフィードバックが得られているという。

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