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180Hz駆動で2万円台のコスパ優等生、全ゲーマーに伝えたいViewSonicのゲーミングディスプレー

文●松野将太 編集●北村/ASCII

提供: ビューソニックジャパン

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180Hzの高速駆動かつFreeSync Premium対応

「VX2728J-7」のOSDメニュー。オーバークロックにより、180Hz駆動が可能になった状態

 性能についてもポイントを見ていこう。最大の特徴として、「VX2428J-7」および「VX2728J-7」はオーバークロックによるリフレッシュレート180Hz駆動に対応している。

オーバークロック設定は「オン」を選ぶだけ

「オフ」になった状態だと、OS上からは上限165Hzのディスプレーとして認識される

「オン」にすることで180Hzの項目が出現

 定格時はいずれも最大165Hzで動作するパネルなのだが、ディスプレーのOSDメニューからオーバークロックを有効化することで、リフレッシュレートの最大値が伸びるというわけだ。こちらは正式に機能として実装しているため、オーバークロックを利用しても補償対象外とはならないとのこと。購入後はとりあえず設定しておく、ぐらいの気持ちでもOKだろう。

 また、応答速度はIPSながら0.5ms(MPRT)を実現。高速リフレッシュレートとあわせ、残像感のないなめらかな画面描画に寄与している。OSDメニューには「標準」「高速」「超高速」の3項目があり、これを「超高速」に設定することで0.5msの応答速度を発揮できるようだ。そのほか、最大輝度は250cd/m2、視野角度は上下/左右178度、コントラスト比は1000:1で、近年のゲーミングモニターとして求められる性能はしっかりクリアしている印象を受ける。

テアリングやスタッタリングの発生を防ぐ画面同期技術「FreeSync Premium」も、OSDメニューから有効化できる

NVIDIAの画面同期技術「G-SYNC」も互換設定で有効化できた

応答速度は「超高速」に設定することで最大となる

 加えて、画面同期技術であるAMDの「FreeSync Premium」や「Adaptive Sync」も利用できるほか、筆者が確認した限りではどちらの製品も「G-SYNC Compatible」を有効化できた。シューター系のアクションタイトルなど、ゲームテンポが速いタイトルにおいては、特に有用だろう。

HDR 10に準拠しているため、HDR設定も適用可能だ

スピーカーの音量も調節できる

 HDR機能に関しては、「HDR 10」に準拠し、画面の鮮明さを示す指標である「VESA ClearMR」といった認証も取得。ゲーミング向けのモニターにはしばしば採用される暗部の調整機能「Black Stabilization」やレティクル(照準)のオーバーレイなども可能と、いずれも堅実なスペックを備えている。

高速リフレッシュレートでなめらかな画面描画、ゲーム機でも利用しやすい

比較的新しい指標である「VESA ClearMR」の認証を受けていることもあり、画面に眠たさは感じにくい

 実際にいくつかのゲームをプレイしてみた。PCではリフレッシュレート180Hz、かつ画面同期機能を有効化しているが、全体として不鮮明さや色ムラを感じにくい、なめらかかつ鮮明な画面描画を実現できているように感じた。画面が激しく動くタイトルでは特に顕著だが、高いリフレッシュレートや残像感の少なさのおかげで長時間疲れずにプレイできるのはうれしい。

ディスプレー自体の輝度は高くないが、HDR表示も可能

 同じように、HDR表示も特に問題なく利用できた。高価なディスプレーに比べれば画面輝度はそれほど高くないのだが、2万円台のディスプレーにそこまで求めるのは酷だろう。HDR未使用の場合は、OSDのカラー調整や画面プリセットから色味などを変更できるため、好みで調整してみるといい。

PlayStation 5やXbox Series Sのようなコンシューマーゲーム機では、120Hzのハイリフレッシュレート表示を利用できる。安価なこともあり相性はいいかも

 また、PlayStation 5のようなコンシューマーゲーム機では、タイトル次第で最大リフレッシュレート120Hz利用が可能となる点にも注目したいところ。4K解像度にこだわらなければ、十分アリな選択肢ではないだろうか。

堅実なスペックと価格が魅力
派手な見た目を求めないなら買い!

 実売価格は「VX2428J-7」が2万4970円前後、「VX2728J-7」が2万8930円前後と、どちらも2万円台で購入できる。近年はゲーミング向けパネルの価格がこなれてきたこともあり、コストパフォーマンスに優れる製品が増えてきている。「VX2428J-7」や「VX2728J-7」はリフレッシュレートが高く、販路を絞ったことで価格競争力もあるため、その中でも注目に値する製品と言えるだろう。

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