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GPUはRTX 4090、ケースはCoolerMaster「HAF700」でファンは計17基!

最新Core i9-14900Kに合わせた性能&冷却! 最強クラスのBTOPCのコダワリを聞いた

2023年10月19日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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i9-14900KとGeForce RTX 4090を搭載する最強クラスの構成

ZEFT Z45COの内部の様子。ラジエーターはフロンパネル寄りの右側面に搭載されている

──今日はよろしくお願いします。まずは、ZEFT Z45COのコンセプトを教えていただけますか?

中嶋 孝昌氏(以下、中嶋氏):ZEFT Z45COは、インテルの第14世代Coreプロセッサーの中でも、最高性能を誇るi9-14900Kをメインに据えて、NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズのトップモデルとなる「GeForce RTX 4090」(以下、RTX 4090)を組み合わせたモデルとなります。ゲーミング向けとしては、現時点で最高性能を発揮するスペックで、幅広いゲームシーンで活躍できる1台であると自負しています。とくに4KやWQHDといった高い解像度で高いフレームレートを欲する方に適しているのではないでしょうか。

──最強クラスのモデルですね。

中嶋氏:さらに、ゲーム以外にもクリエイターや研究者といった方にも選んでいただければとも思っています。実際、弊社でも最新のCPUと ビデオカードの組み合わせは需要が高く、第13世代Coreプロセッサーの話になりますが法人様にもご購入いただいていますので、今回の第14世代Coreプロセッサーにも期待しています。

──CPUにi9-14900Kを選んだ理由をお聞かせください。

中嶋氏:今回、弊社では第14世代Coreプロセッサーについて、i9-14900Kのほか、「Core i9-14900KF」、「Core i7-14700K」、「Core i7-14700KF」、「Core i5-14600K」の5種類を取り扱う予定です。第13世代ですと、弊社ではモデルナンバーに“F”が付いたもののほうが若干安価なため、“F”なしモデルよりも人気です。両者で数千円程度の差しかありませんが、ゲーミング用途ではCPUに統合されたグラフィックス機能は不要ですし、その差額でSSDなどをアップグレードされる方が多いようです。ただし、今回のZEFT Z45COでは最上位構成というコンセプトからCPUはi9-14900Kにしています。i9-14900Kは、24コア/32スレッドと「Core i9-13900K」から変わりはありませんが、最大動作クロックは6.0GHzに達し、さらに高い性能が望めます。

ハイエンドCPUの熱対策へのテストもしっかり実施

──i9-14900Kの熱対策に関しては苦労しましたか?

中嶋氏:i9-14900Kの発熱はかなり大きいですね。検証ではCPU温度のログを取っているのですが、テストを始めるとすぐに温度が上昇し、かなり高い温度で推移しています。そこで、ZEFT Z45COでは、CPUクーラーにCoolerMasterさんの簡易水冷タイプ「360L CORE ARGB」を採用しています。これはラジエーターが360mmサイズの製品ですが、弊社ではBTOに420mmサイズもご用意していますので、より高い冷却性能を必要とするのであれば、そちらを選んでいただければと思います。弊社では240mmサイズのモデルの取り扱いはありますが、i9-14900Kだと冷却能力が足りなかったのでZEFT Z45COでは選べません。ですが、Core i7やCore i5では240mmサイズも選択できるようにするつもりです。

──御社は第14世代Coreプロセッサーをいつごろに入手して製品化に向けてテストを行ってきたのでしょうか?

中嶋氏:8月頃ですね。そこから1か月以上、熱対策などを中心に検証を行ってきました。検証を行なったCPUが、時期的にEngineering Sampleになってしまうので、製品版とは多少異なる点はあるのですが、それでもお客様に安定して高いパフォーマンスでお使いいただけると思います。今回、マザーボードが第13世代から変わっていないので、検証でも大きな問題も発生しませんでした。もちろん、製品版が届き次第、そちらでも検証を行ない最終的な仕様を確定する次第です。

第14世代Coreプロセッサ―について、1か月以上の十分な検証を行ってきたと自信を見せる中嶋氏

──御社のモデルでFSP製の電源ユニットは初めて見た気がします。

中嶋氏:NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズでは、補助電源コネクターが12VHPWRに対応した16ピンになりました。ビデオカードに変換コネクターが付属しているのですが、一部のビデオカードで変換コネクターが融解したという話が出ていため、ネイティブで対応できる電源ユニットを探していました。実は昨年の10月にRTX 4090が登場し、その際に12VHPWRを含むATX 3.0に対応し、なおかつ80PLUS Platinum認証を受けた電源ユニットを弊社のモデルに使用したいと考えていました。

──それでFSP製の電源ユニットにしたと。

中嶋氏:自作PCに詳しい方ならご存じだと思うのですが、FSPはさまざまなメーカーのOEMを行なっているブランドです。今回12VHPWRにいち早く対応し、弊社の望むスペックでしたので、検証を経て採用いたしました。今回のZEFT Z45COでは、定格出力1200Wの「Hydro PTM PRO ATX3.0 1200W」を搭載していますが、1000Wのモデルと合わせて少し前から弊社では取り扱いしていまして、お客様からも好評をいただいております。

──GPUをRTX 4090にしたのは、やはり最高性能を目指してのことなんでしょうか?

中嶋氏:もちろん、そういった意図もあるのですが、最近、お客様から4KやWQHDでゲームを快適にプレーしたいという問い合わせが結構あります。以前ですと、フルHDでプレーするお客様が多かったのですが、CPUやGPUの進化とともにお客様のゲームシーンが変わりつつあるようです。もちろん、人によってプレーするゲームも異なりますが、どんなゲームでも高い解像度で快適にプレーできるGPUとしてRTX 4090を選んでいます。弊社ではRTX 4090はありがたいことに人気が高く、「GeForce RTX 4080」より選ばれているという実情もあります。

GPUはRTX 4090を採用。補助電源ケーブルはLEDを搭載した光るタイプに変更されていた

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