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CPUクーラーもビデオカードも白!

こだわりの白でシンプル・美しい見た目に注目! NZXT「H7 Flow RGB」採用の映えゲーミングPC

2023年11月16日 11時00分更新

文● 八尋 編集●ASCII

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「ZEFT G42WH」

 デスクトップパソコンというと、外観は黒色か白色かのほぼ2択だ。最近はゲーム向けとしてLEDを煌びやかに光らせることがめずらしくなくなり、そのLEDが映える白色の外観はとくに人気を博している。

 今回紹介するパソコンショップSEVENのゲーミングデスクトップパソコン「ZEFT G42WH」は、外観もさることながら、内部までも白色にこだわった1台となっている。では、ZEFT G42WHはどのようなパソコンなのか、詳しく見ていこう。

 なお、第14世代「Core i7-14700K」に刷新した後継モデルの「ZEFT G45WH」の販売が開始されている。購入を検討したい場合は、こちらをチェックしてほしい。

ZEFT G45WH
https://pc-seven.co.jp/spc/22407
価格(11月15日現在):41万5800円(税別)、45万7380円(税込)

試用機の主なスペック
CPU Core i7-13700KF(定格クロック3.4GHz、最大クロック5.3GHz)16コア(Pコア:8/Eコア:8)/24スレッド、共有キャッシュ24MB)
CPUクーラー NZXT「KRAKEN RGB 360 White」
グラフィックス GIGABYTE「GeForce RTX 4070 Ti AERO OC 12G」
マザーボード ASRock「Z790 Pro RS」(Intel Z790チップセット)
メモリー Corsair「VENGEANCE RGB DDR5 DRAM 5200MHz C40」16GB×2※BTOカスタマイズメモリー
ストレージ 1TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN850X」、PCIe 4.0)
PCケース NZXT「H7 Flow RGB White」
光学式ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(USB接続)
通信規格 2.5GbE有線LAN、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0※カスタマイズ品
電源ユニット CoolerMaster「V850 Gold V2 White Edition」(定格出力850W、80PLUS Gold認証)※カスタマイズ品
OS Windows 11 Home(64bit)

中も外も真っ白な仕上がり
白いパーツを多数採用

 ZEFT G42WHは、ケースにはNZXT製ミドルタワー型となる「H7 Flow RGB White」を採用。H7 Flow RGB Whiteは、外観が白一色なことに加えて、マザーボードベースや電源ユニットを覆うカバーなども真っ白なモデルだ。フロントパネルとトップパネルには通気孔となる多数の穴が設けられ、エアフローは良好。

 フロントパネスにはアドレサブルRGBを備えた140mm角ファンを搭載し、マザーボード付属のアプリケーション「ASRock Polychrome SYNC RGB」(Version 2.0.127)を用いることでこれらのファンのイルミネーションを変更可能だ。そのほか、背面には白色の140mm角ファンを1基備え、底面には取り外し可能な防塵フィルターが装着されるなど、通気にはかなり配慮がなされたケースといえよう。

フロントパネルは一面が通気孔となっており、それ越しに3基のファンのLEDを確認できる

ASRock Polychrome SYNC RGBを使うことでフロントパネルのファンのLEDを制御可能。初期状態では白色に設定されていた

トップパネルにはUSB 3.2 Gen.1(Type-A)が2基、USB 3.2 Gen.2(Type-C)が1基、それにヘッドセット入出力端子が1つ用意されている

左側面は強化ガラスを用いた内部が見えるタイプ。NZXTの話では長さ400mmまでのビデオカードが対応可能とのこと

右側面の様子。マザーボードベースの裏側には2.5インチシャドウベイを有しているほか、白色の電源ユニットの姿も確認できる

底面の電源ユニットが置かれる箇所には、防塵フィルタが装着されている。このフィルタは簡単に取り外しができるため、メンテナンス性は良好だ

 CPUには、インテルの第13世代Coreプロセッサーである「Core i7-13700KF」(以下、i7-13700KF)を採用。i7-13700KFは、Eコアが8基、Pコアが8基の計16個24スレッドタイプのCPUで、Pコアの最大動作クロックは5.3GHzと、ゲームで高い性能が期待できる。

CPU-Z(Version 2.08.0)の実行結果

 そのi7-13700KFの冷却に、ZEFT G42WHではケースと同じNZXTの簡易水冷クーラーの「KRAKEN RGB 360 White」を装備。360mmサイズのラジエーターを採用したモデルで、LEDを搭載した120mm角のファンを3基有している。CPU枕やホース、それにラジエーターも白色の製品で、ケースのH7 Flow RGB Whiteと色合いは抜群だ。

CPUクーラーはNZXTの簡易水冷タイプのKRAKEN RGB 360 Whiteを採用

付属アプリケーションのNZXT Camを用いると、CPUクーラーのポンプやラジエーターのファンを制御できるほか、液晶ディスプレーの表示内容も変更可能だ

 さらに、CPU枕には円形TFT-LCDディスプレーが備わっており、CPUやGPUの温度など各種ステータスを表示させることが可能。付属アプリケーションの「NZXT CAM」(Version 4.57.3)を用いると、ラジエーターファンのLEDを制御できるほか、そのディスプレーにGIF動画や静止画を表示することもできる。

 ビデオカードは、GIGABYTEのGeForce RTX 4070 Ti搭載の「GeForce RTX 4070 Ti AERO OC 12G」で、その名のとおりブーストクロックが2640MHzに引き上げられたクロックアップモデル。3基の100mm角相当ファンから成る「WINDFORCE」と呼ばれるオリジナルクーラーを搭載し、ファンを含めて真っ白な外観が特徴的だ。

ビデオカードは、GIGABYTEの「GeForce RTX 4070 Ti AERO OC 12G」。GPUクーラーが真っ白なモデルだ

GPU-Z(Version 2.55.0)の実行結果

 マザーボードは、標準仕様ではインテル Z790チップセットを搭載したASUSの「TUF GAMING Z790-PLUS WI-FI」だが、試用機ではASRockの「Z790 Pro RS」にカスタマイスされていた。Z790 Pro RSでは2.5GbE対応の有線LANを備えるほか、ZEFT G42WHでは、Wi-Fi 6に対応した無線LANも追加されていた。

 背面にはUSB 3.2 Gen.2x2(Type-C)とUSB 3.2 Gen.2(Type-C)を1つずつ、USB 3.2 Gen.2(Type-A)を2つ、USB 3.2 Gen.1(Type-A)を4つと、計8基のUSBが用意されており拡張性も高い。

 メモリーはDDR5 SDRAMを4枚まで装着可能で、ZEFT G42WHではCORSAIR製のDDR5-5200モジュール「VENGEANCE RGB DDR5 DRAM 5200MHz C40」を2枚、16GB×2で計32GB搭載。このモジュールはLEDを搭載しており、付属アプリケーションの「iCUE」(Version 4.29.203)を使ってイルミネーションの設定が可能。

メモリーモジュールのLEDの設定にはiCUEを使用する

 ストレージはWesternDigital製でWD BLACK SN770シリーズのM.2 SSDを1TB装備。PCI Express 4.0に対応したモデルで、データの高速転送にも対応している。

CrystalDiskInfo(Version 9.1.1)

 電源ユニットは、標準構成ではCoolerMasterの定格出力850Wで80Plus Gold認証を受けた「V850 Gold」を搭載しているが、今回の試用機ではその白色モデルともいえる「V850 Gold V2 White Edition」に変更されていた。さらに、ビデオカードの補助電源コネクタもLIANLIのLEDを備えた「STREAMER PLUS V2」に変えられており、白色に点灯させることで、全体的に白色でまとめたこだわりは目を見張るものがある。

価格は今回の構成で40万円ちょっと
色だけでなく性能にもこだわったパソコン

 ZEFT G42WHの価格は直販サイトで41万6680円で、今回の構成では42万1940円と、けっして安価ではないものの、しっかりとコストに見合うだけの高品質な出来に仕上がっている。とくに色だけでなく、エアフローや排熱にこだわったパーツ選びには好感が持て、長期間安定して使用できることは間違いない。

 しかし、やはり気になるのは、ZEFT G42WHの実際のゲームパフォーマンスだ。そこで、別記事ではいくつかのテストを行ない、ZEFT G42WHのポテンシャルに迫ってみたい。

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