Thinker、2.3億円の資金調達を実施
次世代型ロボットハンド開発の加速へ
「近接覚センサーTK-01」を開発するThinkerは9月29日、大阪大学ベンチャーキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、三菱UFJキャピタルを引受先とした第三者割当増資および日本政策金融公庫からの新型コロナ対策資本性劣後ローンにより、総額2.3億円の資金調達を実施した。
近接覚センサーTK-01はカメラを用いることなく、赤外線とAIを組み合わせた独自の高速・高分解能なセンシングによりモノの位置と形を非接触かつ高速に把握できるセンサー。
従来の産業用ロボットでは難しいとされていた鏡面・透明物質の取り扱いや、現場環境に応じた臨機応変なピックアップが可能となり、ロボットハンドによるピッキングの可能性を飛躍的に広げられる。
また、ティーチングの時間や労力を大幅に軽減できることから、これまでとは異なる領域でのロボットハンドの活用も期待されているという。
Thinker代表取締役兼CEO 藤本弘道氏は、近接覚センサーTK-01の量産化により、「真のロボットの生体化」の早期実現に向けて、邁進していくとコメントしている。